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公開講座「第15回仏教文化講座」②を開催しました。【生涯学習センター】

6月13日(水)太宰府市いきいき情報センターにおいて、第15回仏教文化講座「仏教入門~釈尊の教え~②『四諦・八正道』」を開催しました。
講師は本学文学部日本語日本文学科准教授の宇野智行先生です。

本講座は35歳のときに覚りを得られ、その後45年間説法に勤しまれて80歳のときに入滅された釈尊の生涯と教えについて全五回の連続講座で学んでいこうというものです。今回は第二回「四諦・八正道」について学びました。

覚りを得られた釈尊はその後、かつて一緒に修行をしていた五人の修行仲間達と再会し、そこで釈尊は五人に対し「中道」「八正道」「四諦」の説法を行います。「中道」とは、欲に耽る・苦行に身を投じるといった両極端な道にいくのではなくその中間であるべきだというものです。

そして「四諦」というのは、人生における苦しみとその原因を認識し、それを取り除くためにはどうするべきかという仏教の基本となる教えです。老・病・死などに代表される人間の生きる上での苦しみの原因は、実は自分自身の中にある「間違ったものの見方」であるとされます。その「間違ったものの見方」を改めることにより、渇愛(満足することを知らない果てしない欲求)を滅し、苦を解決することが可能となります。そして,八つの修行方法である「八正道」の実践こそが、「間違ったものの見方」を改める方法である,と釈尊は説かれるのです。

これらの内容が講師本人の実体験エピソードを交えて説明され、度々笑い声があがる場面が見られました。当日参加された受講者の方は熱心に聞きながらも楽しく学んでいらっしゃるようでした。

今日まで伝わってきたこの「四諦・八正道」の教えの内容は全て現代の私達にも通じるものでありながらも、全てを実践していくことは大変困難なことだと思います。しかしこのような視点を持ちつつ、少しずつ意識して実践していくことが大切なのだと思いました。

レポート/文学部英語学科3年 尾籠彩也花(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
(受講受付は終了しております)
③ 6月20日(水) 三法印
講師:小林久泰(大学人間文化研究所・非常勤講師)
④ 7月 4日(水) 縁起
講師:楠本信道(大学非常勤講師)
⑤ 7月11日(水) 智慧と慈悲
講師:小山一行(文学部教授)

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http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/