お知らせNews

公開講座「第15回仏教文化講座」①を開催しました。【生涯学習センター】

6月6日 (水) 太宰府市いきいき情報センターにおいて、第15回仏教文化講座「仏教入門~釈尊の教え~①『釈尊の生涯』」を開催しました。
講師は、人間科学部人間科学科人間形成専攻教授の中川正法先生です。

この講座は、35歳で悟りを得られた仏陀釈尊の生涯と教えについて基本から今一度、長年語り継がれている教えを今一度学んでいこうという全5回の連続講座です。今回は、その第1回「釈尊の生涯」について学びました。

仏教の開祖である釈尊は、今から約2500年前に釈迦国の王子として誕生しました。
王子として不自由なく暮らしていた釈尊は、ある日城の外で「老・病・死」人と出遇います。そこで、自分は「老・病・死」から避けられないことを知り、真の幸せとは何かという問いを持ちます。この出来事は「四門出遊」と呼ばれ、最後に沙門という出家者と出遇い、出家することを決意しました。

そして、苦行や悪魔の襲来といった様々な壁を乗り越え、35才で悟りを得ます。釈尊は「真理に目覚めたもの『仏陀』」として、悟りにより人々を救っていく仏陀となりました。その後、初めての説法(初転法輪)を行い、教えは多くの人に理解され、人々を救っていきました。釈尊は80才で涅槃に入られる(入滅)まで説き続け、永遠の存在として今も尚、教えが語り継がれています。

これらのエピソードは多くの美術・考古学的資料などにより残されています。講座では浮彫りや仏像 など多くの彫刻の写真を見せながら説明され、受講生の方々は仏教美術に触れながら、先生のお話に熱心に耳を傾けられていました。

長年に渡って教えが語り継がれているのは、人々の心に染み込み、生きていくための道しるべとして必要とされているからだと思います。その教えを説いた釈尊がどのような生涯を歩み、どのようにして教えが生まれたかを学んで、日頃の自分を振り返り、釈尊の教えをこれからの生活に生かしていきたいと思える講座でした。

レポート/人間科学部人間科学科人間形成専攻 2年 松石優子 (公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
② 6月13日(水) 四諦・八正道
講師:宇野智行(文学部准教授)
③ 6月20日(水) 三法印
講師:小林久泰(大学人間文化研究所・非常勤講師)
④ 7月 4日(水) 縁起
講師:楠本信道(大学非常勤講師)
⑤ 7月11日(水) 智慧と慈悲
講師:小山一行(文学部教授)

●公開講座の詳細・受講申込みはこちら↓↓↓↓
http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/