各学科からのお知らせNews from Departments
【日文の学び】2020年度１年生の想い ✿No.3
2020年度を振り返る ✿ No.3
4年生に続き、1年生にこの一年間を振り返ってもらいました。
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焦りは禁物
福岡中央高等学校出身
新木 菜都子
月日が経つのは早い。特にこの一年は一層早く感じた。本当にいろいろなことがあった。自分の一年を振り返るとともに、新入生にささやかなアドバイスを添えようと思う。
私の大学生活は思いもしない幕開けだった。新型コロナウイルス感染症が全世界で蔓延し、人との接触を極力避けなければいけない。多くの学生が集まる大学は授業のほとんどをオンラインに変更した。加えて私は実家を出て新たな地で生活を始め、不安な気持ちのまま大学生になった。
今までパソコンを扱う機会は学校の授業くらいでしかなかったため、オンライン授業は不安だったのが私の正直な気持ちだ。実際初めは全くと言っていいほどうまくいかなかった。レポートの書き方はままならない。課題の提出期限が授業ごとに異なるため何度も確認するも出し忘れてしまう。自己管理を怠ってきた結果である。全く触れてこなかった分野を学ぶことに興味を抱いたが、予想以上に専門的で理解するまでに非常に多くの時間を要した。ノートのとり方も苦労した。大学では自分で考えて書かなければいけない。私は自分でノートにまとめることが苦手なのだと痛感した。初めの数か月はとにかく慣れるのに必死だった。身も心も限界に近かった。睡眠時間を削り何とか課題を終わらせ、また授業が始まる。自宅にこもりきりの生活がしばらく続いた。
うまくいかないことが多すぎて自分が嫌になっていた。前期の授業が終わり夏休みに入り、ようやくまともに休むことができた。入学してから常に神経が張り詰めていたため、何も考えずに家でのんびり過ごすのがとても心地よかった。慣れない状況についていかなければと焦りすぎて自分は休むことを忘れていたのだと気が付いた。後期からは少し肩の力を抜いて取り組んでみると驚くほどストレスは減り、心に余裕が持てた。
今の私は充実した毎日を送っている。もちろん不安なことが何一つないわけではない。大学に入学してもうすぐ一年。いつの間にか後輩を持つ立場となる。大学に関することは何も教えられないが、一つだけ伝えたい。どうか頑張りすぎないでほしい。常に気張っていたら身も心も壊れてしまう。そうなる前に適度に休むのをおすすめする。初めてのことに戸惑うのは当然だし、慣れるまで時間がかかる。できないからといって焦る必要はない。自分のペースで少しずつ前に進めばよい。
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No.116 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊