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【日文の学び】2020年度1年生の想い ✿No.2

2020年度を振り返る ✿ No.2

     4年生に続き、1年生にこの一年間を振り返ってもらいました。

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成長と感謝の1年間

柳川高等学校出身
上野 里歩

 

 この1年間、過半数の授業を対面で受講することができず、入学当時に私が想像していた大学生活とは掛け離れた大学生活だった。

 入学式は中止となり、新入生オリエンテーションは時間短縮のため十分に学校のことを知ることができなかった。分からないことばかりで、楽しみや期待よりも遥かに不安の方が大きかった。

 前期は全てオンライン授業となり、学校へ行くことはできなかった。お知らせや提出物など全てネットなのだが、通知は無いため毎日必ずチェックしなければならない。最初はその習慣に慣れず、確認不足がないか不安で安心できる日が無かった。私のように不安でいっぱいだった学生は他にもたくさんいただろう。そんな学生たちを気遣ってくださったのは先生方だった。重要なことを見逃さないように配慮してくださったり、前期末のレポート課題は初めてということもあり締切日より特別早く課題内容を提示してくださったりと、学生になるべく寄り添ってくださっていることがオンラインでも伝わってきた。

 後期は必修科目のみ対面授業になった。対面授業初日に受けた授業の先生が開始時間までの間、人気のミュージックビデオを流してくださった。正直、最初は驚いたが、そのおかげで緊張が少しほぐれて授業により集中することができた。前期まで友人などとはSNSで話していて直接会うことはほとんど無かったため、この日、久しぶりに友人に会えたことや新しい友人ができたことが非常に嬉しかった。友人たちと昼食を食べたり通学を共にしたりするのが、イベント等も無くなった学校での数少ない楽しみだったと思う。

 この1年で気づいたことや学んだこともある。大学は高校とは違って全て自己責任であり、その上、オンラインが主流になると自主性がより問われる。したがって、自然と今までよりも頻繁にメモをとるようになったり、効率的に勉強や課題をするために自己流のやり方を考えたりするようになった。従来の私は、基本的に家にいると怠けたり好きなことを優先したりすることが多かった。これを反省し、時間を決めることや順番をつけることを心がけていた。また、この1年間頑張ることができたのは、先生や友人、家族の支えがあったからなのだが、それは当たり前ではなく、友人と会えることもイベントに行けることも学校で学べることも、全て当たり前ではないと改めて気づかされ、感謝しなければならないのだと今まで以上に痛感した。

 想像とは違う生活となり総合的に不安の多い1年だったが、色んな人に支えられ、結果的に感謝と成長ができた1年になったと思う。感謝を忘れず、今年学んだことを活かしてさらに向上していきたい。

 

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No.124 **********