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【日文の学び】大学生活を振り返って ✿No.4

大学生活を振り返って ✿ No.4

来月卒業式を控える4年生は、卒業論文を含めすべての授業を終えました。
4年生に「筑女での大学生活をふりかえって」というテーマでエッセイを書いてもらいました。

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私の大学4年間

 

 学生生活がもう少しで終わろうとしている。長いようで短かった大学4年間を振り返ってみると、様々な事があった。 

 入学してすぐに「新入生オリエンテーション」が行われ、様々な先生や友人との出会いがあり、それまでの学生生活とは違う感覚に心を躍らせていた。講義が始まると授業時間の長さに驚き、時には瞼を擦りながら受けていた事を覚えている。 

 それでも、高校生の時のオープンキャンパスがきっかけで入学前から勉強したいと熱望していた「日本語教育」の科目の講義が一番の楽しみだった。入学前から始めていたアルバイトも本格的になり、毎日を必死で過ごしていた気がする。 

 大学2年生になってからは可能な限りで講義を詰め込み、大学主催のイベントにも参加した。また、料理教室などの習い事も始めた。選択科目が増えて自分が学びたい事に近付き講義が楽しくなり、友人と過ごす時間も増えた。あまり人前で話すのが得意ではない為、苦手な講義もあったが、自分の為にと頑張り始めたのもこの頃だと思う。 

 他にも、友人と「夏の成人式」に参加したりオープンキャンパスで高校生に説明したりと、様々なイベントに参加させて頂いた。その経験は今の自分に繋がっているのではないかと感じる。

 3年に上がると、実践的な講義が増えますます人前で話す機会が増えた。「日本語教育」の講義では、履修生の前で模擬授業を行う事になり、教案作りも授業を行う事も不安で終えるまで緊張で震えが止まらなかった。日本語学の分野だけでなく、日本文学・日本文化の分野の講義も選択し、何にでも挑戦するようにした。この頃には、アルバイトでも新人教育を任せられ、お客様や本社の方からお褒めの言葉を頂けるようになるまでに成長した。就活も色々な企業のインターンや説明会に参加し、自己分析や面接練習、履歴書の書き方を身につけていった。 

 そして、最終学年4年生になった。しかし、今年度はそれまでの年とは全く異なる年となった。講義もあと少し、就活が本格化すると気を引き締めていた矢先に、新型コロナウイルスが流行し始め、緊急事態宣言まで出されてしまい、思うように動けなかった。その上、就きたいと考えていた企業や業種は選考が中止されてしまい、本当に就職できるのだろうかと不安に襲われ精神面が不安定になった事もあった。現在は、当初考えていた業種とは異なるが自分の興味に惹かれた企業に内定を頂くことができ、一安心している。 

 

 大学4年間を通して、人前で話す事への恐怖感が減り自分に少しだけ自信が持てるようになった気がする。それは、高校生の時から憧れていた鴈野先生との出会いや友人達、アルバイト先で関わった方々などが居てくれたからではないかと思うと感謝しきれない。4月からは社会人として働くことになるが、大学で培った力を生かして頑張っていきたい。 

 

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No.109 **********