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【現社の学び】築38年アパートのリノベーション企画発表会を開催しました

現代社会学科には3年生前期の授業として「地域デザイン演習」があります。8月4日(火)の最終回演習の時間に、『太宰府市空き家予防推進協議会』の事務局でもあり住宅のリフォームや古民家再生に取り組む『株式会社イエノコト』代表取締役の淀川洋子様、同協議会の片山順一様をゲストにお招きして、オンラインによる企画発表会を行いました。

この演習では地域の課題を解決するための地域づくり方策を検討しており、今年度の課題は「通学路の脇にある築年数の古い木造アパートをリノベーションする事で地域の課題を解決する」というものでした。演習の中で、全国の空き家や古民家、アパートなどのリノベーション事例を学ぶとともに、太宰府市の抱える課題や太宰府市の市民団体や大学のサークルなどの活用、そして運営の担い手となる組織などについて学んだ上で、「利活用」の方策について取りまとめました。

プレ発表会では「地域性や場所性へのこだわりが見えず具体性や魅力が乏しい」と指摘された企画が、現行の間取りや規模の考慮、敷地や周辺道路との関わりへの工夫、近隣の中学校や大学の活動との連携による具体的な運営方策の提案が盛り込まれるなど、学生の創意工夫が見える提案となっていきました。

講評をいただいた淀川様からは

大学生の素直な本音が聞けて良かったです。学校が近くにあって、カフェとして空き時間に使えるという提案は、実現可能性があると思いました。その他にも多くの学生ならではの意見があったので、それぞれをより具体的にするためにはどうすれば良いかということを考えたいです。

とコメントをいただきました。実はこのアパート、『株式会社イエノコト』様が1棟丸ごと借り受け、太宰府の魅力を発信する拠点として活用する計画となっていました。今後、このリノベーションプロジェクトにも現代社会学科の有志で関わっていくこととしています。