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「地域回想法(筑紫想い出カフェ2019)」体験記

筑紫想い出カフェ2019

~ 地域回想法による共生のこころみ ~

社会福祉士養成と博物館学芸員の2つの課程が、学内コラボとして取り組んでいる「地域回想法」。

2019年度の地域回想法は、太宰府市文化ふれあい館、太宰府市内の福祉施設のご協力を得て実施しています。

去る7月2日(火)に、2019年度の前期スケジュールの活動をすべて無事に終了することができました。

前期は社会福祉を学ぶ3年生が、地域の福祉施設に通い「老いの語りを聞く(3回)」「回想法による世代間交流(2回)」、大学にて学芸員課程の学生に向けての発表会を実施。ほかにも地域回想法に関わってこられた看護師や研究者を本学に招いて特別講義を行いました。

これらの活動をとおして、福祉を学ぶ学生は、夏休み以降の実習に向けてしっかりと現場体験ができたようです。学芸員課程の学生は、特別講義や社会福祉の学生を学ぶ学生の発表を聞いて、新たな博物館活動の可能性に気づいたと思います。

つぎに社会福祉コースの学生の回想法体験レポートをご紹介します。

(博物館学芸員課程 教員 小林知美)

回想法で用いた資料

1回目は、あやとりや花札などの昔ながらの遊び道具を、2回目は、黒電話や湯たんぽ、ソロバンなど日常生活に欠かせない道具を選びました。

回想法で話し合った内容

学校帰りにあやとりをしながら道草してたら近所の人から怒られたという話や、花札は負けた方が勝った方に札をあげないといけないから花札の枚数で強いかが分かる、などの話を聞くことができました。また、湯たんぽは先にお父さんのお布団の中に入れて温めないといけなかった、という家族の心温まるお話を聞くことができました。

回想法を通して学べたこと

周囲が道具に触れているのを懐かしみながら見ている利用者さんもいたり、1人で遊ぶのが好きな利用者さんもいたりしたため、無理に参加させようとしないこと、また「この道具を使ってると楽しそうだな」と思えるような表情や、「この話題になると自分から話したがる」など場の雰囲気をみながら、資料を一緒に触ったり、会話する柔軟な対応の大切さを学ぶことができました。これらの活動より、夏休みの社会福祉の実習に向けて、相手の表情をみて臨機応変に対応する力を身につけることができたと思います。

(社会福祉コース3年生 佐藤杏)

想い出をひきだす道具たち

お手玉やあやとり、そろばん、黒電話などを使用して回想法を行いました。

みなさん「懐かしい」とおっしゃっており、「〇〇の仕事をしていたから、黒電話はよく使っていた」「昔はよくそろばんで計算していた」

など道具に関する思い出を聞くことができました。

利用者さんは最近のことよりも昔のことの方が覚えているという方が多く、昔の道具を使うことでその当時のことを聞くことができ、そこから会話を広げることができるということを学びました。

また、利用者さんの中には耳が遠い方が多く、会話をする中で、大きな声で話すだけではなくゆっくりと話すことも大切だということも学ぶことができました。

(社会福祉コース3年生 牟田帆奈)