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授業風景 ** 国語科教育法 II **

 3年生後期科目「国語科教育法Ⅱ」は、中学・高校の国語科の先生を目指す人のための必修科目です。
 今の時期は、これまでの学びの集大成として、模擬授業を行っています。一人一回、それぞれ、教科書から好きな教材を選び、先生となって、30分間の国語の授業をするのです。生徒役は同じ授業の受講者の仲間です。初めての授業作り。憧れていた国語の先生としての将来の自分の姿がちょっと見えてくる、楽しみな授業です。

  「いろんな意見が自由に出る授業がしたい」
  「生徒自身の生活とつなげて考える場面を作りたい」

 これまで勉強したことと、たくさんの夢と理想を詰め込んで、まずは学習指導案を作ります。それから事前相談での指摘を受けて、何度も指導案を書き直します。
いろいろ悩んで、ようやく指導案ができあがると、今度は授業仲間に頼んで事前に練習したり(模擬授業の模擬授業ですね)、授業で使う道具作りなどなど。 

 いよいよ当日。
 「皆さんおはようございます」と言いながら教室に入ってくるところからが始まりです。すっかり先生らしい堂々とした学生さんの姿に驚かされることもしばしば。

 緊張の30分間。
 模擬授業を終えると、さあ、ディスカッションの時間です。今の授業について、生徒役だった仲間たちみんなで、意見や気づきを交換し合うのです。毎回の熱い議論に、「いい授業を作りたい」というみんなの共通の強い願いが一体感となっているのを感じます。
 こうして毎回授業を重ねるうち、目に見えてレベルが上がり、よい授業になってゆきます。自分で授業をするのは一回だけですが、いつのまにか全員に力がついてゆくのです。

 教室で一緒に学ぶことの不思議を感じます。

 皆それぞれに期待と不安と大きな夢を抱いて、来年度初夏の頃、いよいよ教育実習に参ります。

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