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【授業風景】古典文学基礎演習@九州国立博物館

 「古典文学基礎演習」の授業で、九州国立博物館に見学に行ってきました。

 まずはいつもの教室に集合し、これから見学する予定の展示品について予習しました。その後ぞろぞろとみんなで歩いて博物館へ。徒歩10分弱で到着です。きょうのお目当ては4点ありましたが、展示予定が変更されたようで、見たかったものが2点見られなかったかわりに、予定になかった香紙切をみることができました。香紙切は、平安時代の私撰集「麗花集」の断簡で、11世紀後半ごろの書写とされています。

 「古典文学基礎演習」では、古典文学を研究するための基礎を学びます。そのうちの1つが、変体かなです。授業回数も10回を超えたいま、受講生は変体かなをかなり読めるようになっていますが。。。ガラスの向こうの小さな字、しかも香紙切の独特な変体かなには特に苦戦したようです。しかし時間をかけてじっくり見ることで、かなり読むことができた受講生もいました。

 授業ではどうしても影印(写本の写真)のコピーを使わざるを得ませんが、やはり本物を見ること、本物を読むことが、大切な経験になります。徒歩10分のところに本物がある本学の環境は、他では得がたいものです。今後もこの環境を活かし、学生には本物をたくさん見てほしいと思っています。