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2023年度夏季南開大学中国語研修報告

2023年8月6日から27日にかけて、夏季南開大学研修プログラムが4年ぶりに実施されました。

本研修は、南開大学漢語学院をはじめとする関係方面の全面的な協力より、順調に行われ、9名の参加学生にとって実りの多い研修となりました。

前半(8月7日~20日):南開大学にて中国語&中国文化体験の授業・交流会、北京・天津の歴史文化遺跡見学、雑技鑑賞

 南開大学研修の一日のスケジュールは、朝6:30~7:15太極拳授業、8:30~10:10中国語授業(学びをメイン)、10:30~12:10中国語授業(練習をメイン)、13:00~14:40中国文化体験授業(中国民謡、中国の切り絵、中国書道、中国絵画)となっていました。

 中国語授業は、学生のレベルに合わせて初級と中級の二つのクラスに分けて実施されました。初心者を対象とする初級クラスでは、ピンイン、基礎的な語彙・文法、実用的基礎的な会話を中心に学習し練習していました。一方、中級クラスでは、様々なシチュエーションを想定した会話や日中の文化・社会の違いの比較など高度な中国語表現を学んでいました。

 学生たちは、はじめは中国語のみの授業に不安を感じていたようでしたが、教員の分かりやすい説明や引率教員による課題への協力もあって、あっという間に授業に慣れ、楽しく真面目に取り組んでいる姿がみられました。そして、修了試験では学生全員が優以上の素晴らしい成績をおさめることができました!

中国文化体験授業では、太極拳や中国民謡、中国の切り絵、中国書道、中国絵画などの体験を通して、中国文化に対する理解を深めることができました。専門の教員には、要領を分かりやすく説明し、学生一人ひとりを熱心に指導していただきました。

 また、南開大学の学生(日本語を話せる院生と留学生)との交流会も開かれ、皆新しい友人がたくさんできたようでした。

 前半は、授業の合間の土日などを利用して、北京や天津を見学しました。

北京見学(12日~14日):世界文化遺産である天壇、万里の長城、頤和園のほか、天安門広場や前門大街、「北京798芸術区」などを訪れました。そこでは、古代中国の建築や歴史、思想に対する理解を深めただけでなく、今日の中国政治の中心である北京を実感することができました。また、北京ダックなど現地料理を味わい、雑技ショーも鑑賞しました。

天津見学(16日):イタリアン街(意式風情街)や天津古文化街を見学し、天津名物「狗不理包子」に舌鼓を打ちました。

後半の日程(22日~26日):西安見学、上海見学

 研修旅行の後半は、南開大学を離れ、歴史都市西安と中国第二の都市上海を見学しました。

西安見学(22日~25日):西安では、始皇帝の兵馬俑博物館、古代城壁、イスラム街、大唐不夜城を見学し、かつての帝都西安の歴史を学ぶと同時に、その歴史を活かしたモデル観光都市=西安の今を体験しました。また、空海ゆかりの青龍寺、三蔵法師玄奘ゆかりの大雁塔、小雁塔にも訪れ、仏教をめぐる日中文化交流の歴史を学びました。

上海見学(25日~26日):上海では、伝統的庭園豫園や外灘(バンド)、中国一の歩行街南京路、東方明珠塔を見学し、中国の経済、金融、ファッションの中心である上海の今をエンジョイしました。

 三週間にわたる研修(中国語の学習・実践、多様な中国文化の体験、代表的な四大都市の見学)を通じて、学生は中国語能力をアップさせただけでなく、中国に対する多面的な理解をも深める良い経験となりました。

 本研修により、学生は中国語や中国の文化に対する興味をいっそう強く持つようになり、視野を広げ、国際人としての意識を高めることができたと思います。この経験を今後の勉学に行かしてくださることを願います。

 今回は、コロナ明けということもあり、9名の参加者にとどまりましたが、皆特に大きな病気もせず元気に帰ってきました。なんといっても「百聞は一見にしかず」です。次回の研修は、多くの方々の参加をお待ちしています!