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2023年度特別授業「筑女の森から学ぶ:人と自然との共生について」を実施しました。

 2023年4月28日、アジア文化学科1年生の基礎ゼミで、合同授業「筑女の森から学ぶ:人と自然との共生について」を実施しました。授業は、世界自然保護基金(WWF)ジャパンという環境保全団体の活動にかかわっていた経験をもつ上村真仁先生(本学現代社会学部教授)の特別講義と「筑女の森」散策からなる二部構成でした。

 上村先生の講義のキーワードは「里山」「共生」「生物文化多様性」でした。上村先生は、まず「里山」を「人と自然が共生できる持続可能な暮らしのモデル」と位置づけ、その重要性を説明しました。そのうえで、キャンパス内にある筑女の森=里山にかかわってきたご自身の経験(養蜂の試みや竹森の管理、自然体験・環境学習)を紹介してくださいました。

 特別講義の後、学生たちは二つの班に分かれて、筑女の森を散策しました。筍やアカマツなどの植物を確認しながら、約100メートルの高雄山の頂上に上り、文化遺産の石碑を写真におさめていました。教室に戻った後、上村先生のお土産――筑女の森での養蜂活動で取れたハチミツ――を試食しました。

 本日の特別授業を通じて、学生たちは人と自然との共生、生物多様性の重要性、そしてキャンパス内に「里山」=筑女の森があることの素晴らしさに対する理解を深めたように思います。