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【教職】Teacher Talkに挑戦

英語学科3年の教職生は、これまで中高の教育全般に関わる教職科目を履修してきましたが、教員に必要な知識や実践力を学ぶ「英語科教育法」が始まりました。今日は、人はどのようにして第一言語(母語)や第二言語を身に付けるのかという「言語習得論」でした。

その中で、英語の授業では、教師はTeacher Talkを駆使しているということを学びました。これは、学習者が耳にする英語を理解しやすくして、効率的な習得につなげる話し方です。具体的には、学習者のレベルよりちょっとだけ高い語彙や表現を用い、表情やジェスチャー、視覚的な補助なども使い、学習者とやりとりをしながらコミュニケーションを取ります。

世界の面積が広い国や人口が多い国についての短い英文の内容を、中学校1年生に伝えるという設定で、教師役と生徒役のペアでやってみました。英文をそのまま読むのではなく、"Which is the biggest country?"と生徒に問いかけたり、国旗の絵を見せながら選択問題のようにしたり、本文の言い回しを中1にわかる英語表現に言い換えたり、と、たくさんの工夫が見られました。

中学生にもわかるようなやさしい教室英語で話すのは、意外に難しいものです。「英語の先生」としてのふるまいは、3年生にとって初めての挑戦でしたが、みんななかなか上手でした。短い時間で教材もたくさん作っていました。教職生のこれからの成長が楽しみです。