各学科からのお知らせNews from Departments

日文 キャンパス説明会(ミニ講義)へのご参加ありがとうございました。

キャンパス説明会では、森田真也先生が「アニメにみる日本の民俗宗教-呪術・憑依・付喪神を中心に-」というタイトルでミニ講義を行いました。日本語・日本文学科では、日本語日本文学だけでなく、日本文化の学びも実現出来ます。

この講義では、怪異、妖怪、呪術をテーマにした最近のアニメ・マンガ作品を紐解き、具体例をあげながら、これらの作品たちに潜む民俗宗教的要素、日本的な観念について考えていきました。そして、日本人が共有しているような民俗宗教的な要素が、作者側にとって豊かな物語世界の作成を可能にし、視聴者・読者にとって複雑な物語理解を容易にしているのではないか。深みのある作品、その多層的読みが形成されるのではないかと結論付けられました。

身近なアニメ・マンガも日本文化を見直すきっかけになりそうですよ。

 

日本各地には鬼の伝説があります。これは別府市の八幡竈門神社に残る、「鬼の石草履」といわれるものです。朝日が上がる際、逃げ出した鬼が残したもの、と伝わっています。あの作品にも、そんなシーンがありましたね。炎柱の煉獄杏寿郎に追い詰められ、逃げる上弦の鬼・猗窩座に対して、炭治郎は「逃げるな卑怯者!!」と日輪刀を投げつけます。

ただし、この石草履、村人が足を入れると、みるみる力が湧き、病気も治癒したそうです。鬼は怖ろしいものではありますが、同時に私たちに何か特別なものを与えてくれる存在でもあるようです。