各学科からのお知らせNews from Departments

授業紹介~アジア文化基礎ゼミナール

2021年度後期1年対象「アジア文化基礎ゼミナール」の授業紹介

 2021年度の「アジア文化基礎ゼミナール」では、コロナ禍ではありましたが、読解力や文章力を鍛える座学に加え、できる限りの外部講師をお迎えし、アジアを体験的に学ぶ授業を行いました。その詳細について、以下に本学1年生・豊島妃奈理さんの感想と共にご紹介します。

 

 一年間の基礎ゼミナールを通して、私は「挑戦力」と「体験の大切さ」を知りました。

 挑戦力は「福岡県議会議員の渡辺美穂先生の講話」のおかげで重要性に気づくことが出来ました。私は渡辺先生の話を聞くまでは「安定」が一番と思っていました。あまりにも波のある生活だと疲れてしまい、いつか壊れてしまうのが怖くなるのではないかと思っていたからです。しかし、渡辺先生はそうではありませんでした。子供のころからの夢が怪我をして崩れて、偶然の出会いから新たな夢が生まれて、親の反対を押し切って上京して、思い立って中国へ留学し、それらの経験から、政治の世界に入る。それまでの私には考えられない生き方でした。話を聞いた最初の感想は「一人分の人生じゃないな」でした。そのくらい、内容の濃いものでした。

 しかし、渡辺先生は昔の話をしているときもすごく楽しそうでした。キラキラしていました。その表情から私も、過去を振り返った時にこんなに楽しそうに話せるようになりたいと思いました。その時から、私は考え方が大きく変わりました。今まで、挑戦することに臆病になって、実行する前に失敗した時のことを考えて遠慮がちになっていましたが、失敗しても違う事に挑戦すればいいと思えて挑戦することにしました。実際に、様々な検定を調べて受検の計画を立てたり、嫌だと思っていたバイトをやめ次のものに変えたり、様々なことに行動を移しました。視野がすごく広がり、「どうにかなるからとりあえずやれる時にやろう」という考えを持つことが出来ました。また、私たちが生きたことのない「バブル時代」の話も聞けてすごく面白かったです。特別な時代を生きていることを楽しもうと思いました。

 「体験の大切さ」はガムラン体験とチャンゴ体験ですごく実感しました。ガムランは入学式の時に聞いていましたが、正直、興味・関心は一切ありませんでした。しかし、実際に間近で見て、音を鳴らしてみると、素敵な楽器ということがわかりました。また、遠くで聞くよりも音の迫力がすごくて振動まで感じることができました。

 チャンゴ体験についてですが、チャンゴ自体テレビでしか見たことがなかったので新鮮でした。先生の出される音は想像していたものよりも大きくてアリランは鳥肌が立ちました。これらの体験から、やらないと分からないモノがあることに気が付きました。やる前は興味・関心のないものでも実際にしてみると見方が変わって、新たな趣味や興味が生まれることが良くわかりました。海外留学や海外旅行が難しい中、このような形で異文化に触れることはすごくいいことだと思いました。

 一年生で履修した教科の中で一番、自分に変化をもたらしたのがアジア文化基礎ゼミナールでした。ゲスト講師の講話や外国の楽器体験授業などこの学科に入ってよかったと思えるものがたくさんありました。

 また、ブックレポートの発表で様々な本の魅力を再確認できたので本を読む機会も増やそうと思います、本を読むことで読解力と文章力も身につくと思うのでそういうことも踏まえて本を読んでいこうと思います。

 二年生から一番大切にしたいことは「挑戦」です。挑戦をしない限り経験はついてこないので「挑戦」を第一に過ごしていきたいと思います。その中で「自己管理」も徹底していきたいと思います。私はすぐに課題の提出を忘れてしまうので、挑戦ばかりに気をとられていたら本当に大切な身の回りのものがおろそかになりそうなので、自己管理も徹底していきたいと思います。「挑戦」をたくさんして「経験」をつけていきたいと思います。

 アジア文化学科では、1年次には語学や教職等の資格を得るための学びの他に、東アジア入門・東南アジア入門・南アジア入門などの授業を通して、アジア全体に視野を広げると共に、基礎ゼミなどで大学での学び方(レポートの書き方やプレゼンテーションの仕方など)を修得するカリキュラムを用意しています。

 2年でも「体験~ミュージアムで学ぶアジア」では、地の利を生かして九州国立博物館や太宰府の史跡を訪ねアジア文化を体験的に学ぶ授業が設定されています。アジア文化学科の学生さんには、アジア全体に視野を広げ、自身の関心や夢を見つけ、さらに学びを深めてくださることを願っています!