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公開講座「音楽によるともいきの試み」を開催しました(ガムラン通信第4号)

2021年11月27日、福岡市中央区浄満寺門徒会館にて、アジア文化学科主催の公開講座「音楽によるともいきの試み」が開催されました。                                                                                大学教員・職員、学生、卒業生、社会人ガムラングループPratiwiメンバー、地域住民といった様々な人々が、ガムランを囲んで集い、音楽によるともいき活動の輪を広げる一歩を踏み出せたと思います。                                                                                                     パンフレット編集、当日事務、ガムラン演奏など、多くの方々の参加・協力のおかげで成功裏に終了しました。ありがとうございました!                                                                         以下にガムラン部員のレポートをご紹介します。(ガムラン部顧問 小林知美)                                                                    

こんにちは。ガムラン部部長の濱嵜です。

先日11月27日、浄満寺にて公開講座が開催されました。「音楽によるともいきの試み」と題して開かれた本講座は、田村史子先生(本学元教授・本学人間文化研究所客員研究員)、生野里花先生(お茶の水女子大学基幹研究員)の講演から始まりました。田村先生には「ガムラン音楽の特徴」と題して、ガムランの音楽の特徴を詳しく説明していただきました。私たちも勉強になることが多く、改めてガムランが人々の生活に寄り添ったものだということを感じることができました。

生野先生からは、「音楽を分かち合うということ~音楽療法と”ともいき”~」という題でお話ししていただきました。その中でも、音楽療法は対等性であるという言葉が印象的でした。音楽は良い悪い、高い低いなどで区別できるものではなく、音楽を分かち合うというところにともいきの真髄があると感じました。

その後、ガムラン演奏とワークショップが開催され、参加された方々にも実際にガムランに触れていただきました。初めて体験した不思議なガムランの響きに驚きながらも喜ばれている姿が印象的でした。平穏であるようにという願いが込められたLadrang Mugirahayuという曲を、特別出演のサプトノさん(ジャワ・スロカルト王家ガムラン楽団長)も一緒に、コロナ終息を願いながら皆で演奏しました。それぞれが自分の役割を担いながら、一体感のある演奏を行うことができました。

新型コロナウイルス感染防止のため制限されることも多い世の中ですが、ガムランという音楽を通じて多くの方と関わり合いを持てたことをとても嬉しく思います。

濱嵜さやか(人間科学部人間科学科 心理・社会福祉専攻 発達臨床心理コース3年)

私はガムラン部員の野口です。今回のともいきに参加させていただいて、音楽について、もう一度考え直す機会となりました。

私や私の家族は、音楽が大好きで小さいころからCDやMDなど、音楽がある環境で育ってきました。自分の気持ちを鼓舞するとき、悲しいとき、苦しいとき、様々なときに音楽を聴いてきました。

音楽は、人の耳に限らず、犬や猫、様々な生き物に平等に届き、そして、音楽を聴いたものを癒す力があることを知りました。私は、大学で心理を専攻しています。人の心が癒されるきっかけは様々で、ほんの些細な言葉で救われる人もいれば、一緒に人が苦しみに寄り添ってくれることによって救われる人もいます。そのなかに、音楽があると思いました。思えば、私も大学の入学式で不安だったとき、ガムランを聴いてほっと一息ついたことを覚えています。きっと、インドネシアのゆったりとした雰囲気などが伝わったのだと思います。このように音楽には不思議な力があるなと思いました。私も、ガムランを演奏することによって、他の人にそのような体験を与えられればいいなと思っています。

また、音楽療法の話で、自閉症スペクトラムの方や、重度知的障害の方が、音楽を通して、人とのつながりを持っている場面を見て、非常に感動しました。音楽は、人の心をそっとつなぐこともできるということを発見したからです。

人の心を癒し、人と人の心をつなぐ音楽の力はすごいということを改めて感じました。

野口 果琳(人間科学部人間科学科 心理・社会福祉専攻 発達臨床心理コース3年)

アジア文化学科2年生のインドからの留学生のナオビです。

子供の頃から音楽に興味を持っていましたが、筑紫女学園大学に入るまでは、実際に楽器を触って練習したり、習ったりすることはありませんでした。

大学に入学し、アジア文化学科の学生として、アジアにある国々のことを学び始めました。1年生の基礎ゼミの体験授業の一つとしてインドネシアのジャヴァ島の伝統的な音楽である、ガムラン楽器の体験授業があり、初めてガムラン楽器を触る機会を得られました。その後、これは面白いなと思って、ガムラン部に入りました。

11月27日(土)、浄満寺にて「音楽によるともいきの試み」という標語を持つ公開講座がありました。講演をしてくれた、田村先生と生野先生の講演を通して、音楽は国や民族や言葉の違いを超えて人々に感動を与えられるもの、そして、心身の健康や障害を持っている方々にも大きな影響を得られているといいます。音楽は我々に力、平和そして、誰とものより良い関係を築くことができるものだと知りました。

当日の公開講座で参加に来てくれた方々にもガムラン楽器を触ってみようという短い時間の間でのみんなの楽しそうな姿、そして喜びの笑顔は心に残っています。これからもみんなと一緒に楽しくガムランを頑張っていきたいと思います。

パンジョウバム・ナオビ(文学部アジア文化学科2年)※英語版を下に掲載しています。

Chikushi Jogakuen University Open Lecture at JOUMANJI TEMPLE

Hi everyone. I am Phanjoubam Naobi, an international student from India. Now, I am a 2nd year student of Asian Cultural Studies Department.

From my childhood days, I have interested in music but did not have the opportunity to touch or learn. During our 1st year Basic Seminar experience class, I had the opportunity to touch GAMELAN instrument which is the traditional music of JAVA Island, Indonesia for the first time. After that, I thought this is interesting and then, I joined the GAMELAN club.

On Saturday, November 27th , there was an open lecture and workshop on music at Joumanji Temple with the motto‘Toward Living Together in Music’. We had lectures by two professors of music, namely Madam Tamura and Madam Ikuno. Through their lectures, I came to know that music can impress people regardless of nationality, ethnicity, or language or anything. They said that it also has great good impact on people living with physically or mentally challenged. Also, music can help us get strength, peace of mind, and help to build good relationships with everyone.

During the workshop, we had a very short time for the customers to touch and play GAMELAN. I still remember the happiness and joyful smiles of the customers. After seeing them, I realised the power and strength of music. So, I decided to continue to enjoy GAMELAN with everyone.