筑紫女学園大学 留学・研修現地レポート

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上海杉達学院(中国)

江本 百寧 さん (アジア文化学科)

八幡中央高等学校(福岡)

現地から学ぶことと同じ留学生から学ぶこと 
Aug . 2017
 ついに中国にも夏がやってきました。早速、日焼け対策が必要な時期に差し掛かりました。私は、この夏は、北京で過ごしています。気温は、高く38度もザラです。気温だけを聞けば過ごしづらいように感じられますがこちらの夏は日本と比べてカラッとした湿気の少ない暑さなので私は北京の夏の方が過ごしやすいと思います。私は、この一年間を中国で過ごすと決め、三か月まで満たしませんが、二か月と少しの長い夏休みをどのように有意義に過ごそうか考えた結果、前期を終えて北京語言大学で二か月の夏のプログラムに参加し中国語の勉強を継続させ、残りの時間を中国旅行で過ごすことにしました。
それから、北京で生活を始めて一か月が経過しました。この一か月、たくさんの今までにない自分と戦い、環境に向き合ってきました。上海の生活と比較し、日本の生活と比較し、さまざまなことに気付かされました。私の場合、直接北京に来て留学生活が始まったのでなく、一度、上海での留学生活を数か月過ごしてから北京語言大学での勉強だったため、周りとの違いに違和感がありました。北京語言大学に来て初めて『孤立』を覚えました。もし、語言大学が初めての留学先であれば留学とはこのようなものとすぐに受け入れられるのかもしれません。しかし、私には杉達学院での留学生活が前例にあったからか慣れるのにとても時間がかかりました。 「比較すること」これは、観察おいてとても大事なことです。しかし、それと同時に挑戦という勇気を忘れてしまうことがあります。杉達学院と語言大学の違いは、大まかにいうと、中国人に学ぶか留学生に学ぶかです。というのも、私は、留学する前から留学生が多くいる環境より中国人が多くいる環境で学びたいと希望していました。留学先が杉達学院に決まり、理想の環境で満足していました。杉達学院では、留学生が目立ちます。それだけ、留学生が少なく中国人学生が多く通っているということです。この環境でメリットになるのは、中国人との距離が近いということです。その分、デメリットもあります。それは、「自分は、ここでは外国人だから」という考えです。自分以外が中国人で一緒にいる留学生も少ないので聞き取れなくても、読めなくても焦りを感じません。これが留学生活なのかと授業のスピードや今自分が中国で過ごした生活と中国語の能力が比例して見合っているかを確認する感覚がなくなるのです。

そして、語言大学に来て自分が今までどうするべきだったのかに気付かされました。授業の進行の仕方、教科書の使い方、クラスの雰囲気、それから自ら吸収するための努力。これら全を改め、生活の仕方を変えていくのにとても苦労しました。私のクラスの中には中国語を6年以上勉強している生徒もいるので驚くくらい中国語が流暢な人ばかりです。そのため、私のクラスは中国語を主に共通語として使われています。そして、同じクラスで同じ日本人でも同じ日本人だからなのか留学していた月日を考えると明らかに自分の実力が欠けているなと痛感させられます。また、日本人で語言大学の夏のプログラムに参加している生徒は学生ばかりでなく会社の派遣で中国語を学ぶために参加している人が多く、家庭がある人、仕事の責任を負っている人、学生でも大学を休学して中国語を学んでいる人など人それぞれに悩みや責任を抱えて中国語を学ぶ努力に圧倒させられました。必死に生きていく力を感じました。彼らの前でとてもではないですが私が中国語を勉強していたなどと恥ずかしくて言えないほどに生き方や考え方、中国の生活や語学に対する向き合い方の違いを感じました。また、ここに来ている日本人は、関東関西の方が多く、九州出身の人と会ったことがありません。ましてや、福岡出身の人なんて私一人なので同じ日本語を使って話しているのに方言が聞こえず、自分がよそ者という感覚がとても強く感じられ、初めて福岡が恋しいと思いました。上海では、福岡から一緒に留学で来ていた仲間がいたため気付くことがなかったのですが方言が聞こえなくなると自分がこんなにも弱ってしまうのかと方言にパワーがあることや改めて故郷の温かみに感謝を感じました。私は、日本にいるときにも上海にいるときにも「モネなら大丈夫やろ!」と言われ続けていて私自身のテンションを崩さずに過ごせると自分でも確信していましたがまさかこんなかにも早くにメンタルが壊れるとは思ってもみなかったです。英語も中国語もできない自分が本当のありのままの自分を隠さずに生活することが出来ませんでした。以前と比較し、ましな方を選んで小さくちいさく生きていつの間にか挑戦すること恐れる生活になっていました。

過去に筑紫女学園の先輩方が「生活していて自分の実力にがっかりすることがある。」「故郷が恋しくなる。」という声をきいたことがあるのですが以前の自分には全く理解のできない自分にこのままで本当に大丈夫なのか心配でしたが、留学生活で北京に来て初めて涙が出ました。先輩方の意見がすごく理解できて今の自分にやっと出会えてホッと安心しています。残りの北京での生活も一か月を切りました。折り返し地点に立つと悲しくなります。最初は、あんなにここから逃げたいと思っていたのに今になると帰る日までの時間が心細くて毎日過ぎていく日々をかみしめて過ごしています。
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