佐々木 浩 - 教員紹介

福岡で哺乳類の生態や動物愛護を研究できる数少ない研究室です。

佐々木 浩 教授

専門は動物生態学です。対馬やマレーシアなどでカワウソの研究を行っています。イタチの研究で博士号を取得し、日本では数少ないイタチ科の研究者です。2008年から福岡市動物愛護及び管理推進協議会会長として動物愛護にも取り組んでいます。

研究紹介

大学の卒論では、タヌキの糞を毎週山から拾ってきて大学で茶漉しを使って洗い、残ったものから何を食べているのか調べました。
博士論文では、長崎県松浦市の青島という小さな島に住み込み、シベリアイタチを捕まえては発信機をつけて追いかけ、社会構造を調べました。

1989年に、環境省から高知県のカワウソの生息状況を調べて欲しいと依頼があり、その調査結果は、2012年の環境省の絶滅宣言の根拠の一つとなりました。
対馬のカワウソは、2017年に発見され、それ以降環境省から依頼を受けて研究していますが、近年、生息確認が難しくなっています。
1996年から国際自然保護連合種の保存委員会カワウソ専門家グループ委員として活動しており、現在は、スマトラカワウソの種コーディネーターとして国際自然保護のレッドデータ作成を行っています。
2010年にマレーシア国民大学で1年間客員教授としてカワウソ3種の研究を行い、現在は、マレーシアの水田地帯で、コツメカワウソとビロードカワウソの種間関係を糞DNAを用いて研究しています。

国内外でのカワウソの研究と保全活動について、2018年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受けました。
背振山地でシベリアイタチとニホンイタチの種間関係を糞DNAを用いて研究しましたが、2017年から2019年にかけて、数が激減している対馬のシベリアイタチの生息状況を環境省から依頼を受けて調査し、この調査結果から、昨年、絶滅危惧Ib類に指定されました。2019年には、日本アジアカワウソ保全協会を設立し代表を務めておりコツメカワウソの密輸を防ぐためのシンポジウム開催などを行っています。

動物愛護については、2008年から福岡市動物愛護及び管理推進協議会会長として、殺処分や苦情の削減などに取り組んでいます。

学位

博士(理学)

最終学歴

[ 平成2年3月 ]
九州大学大学院理学研究科(博士後期課程)生物学専攻単位取得満期退学

研究分野のキーワード

  • 生物社会
  • 保全生物
  • 環境教育
  • 動物生態学
  • 環境保全技術

研究業績

過去5年間の主な著書、論文

[ 平成28年3月 ]
Evaluating the phylogenetic status of the extinct Japanese otter on the basis of mitochondrial genome analysis. 論文 共著 PLoS ONE 11(3): e0149341. doi:10.1371/journal. pone. 0149341

[ 平成28年9月 ]
日本のカワウソはなぜ絶滅したのか 論文 単著 筑紫女学園大学人間文化研究所年報 27:95-111

[ 平成30年8月 ]
日本の食肉類 著書 共著 東京大学出版会

[ 令和2年5月 ]
衛生動物の事典 著書 共著 朝倉書店

[ 令和2年8月 ]
Molecular DNA-based spatial mapping technique predicting diversity and distribution of otters (Lutrinae) in Peninsular Malaysia using non-invasive fecal samples 論文 共著 Mammal Research:https://doi.org/10.1007/s13364-020-00532-9

主な著書、論文

[ 平成20年12月 ]
Establishing the foundation for an applied molecular taxonomy of otters in Southeast Asia 論文 共著 Conservation Genetics, 9(6):1589-1604.

[ 平成21年12月 ]
Past and present distribution of the hairy-nosed otter Lutra sumatrana Gray 1865 論文 共著 Mammal study 34: 223-229.

[ 平成23年12月 ]
日本の外来哺乳類-管理戦略と生態系保全 著書 共著 東京大学出版

[ 平成26年9月 ]
Factors affecting the distribution of the Japanese weasel Mustela itatsi and the Siberian weasel M. sibirica in Japan 論文 共著 Mammal Study 39(3):133-139.

[ 平成27年3月 ]
野生動物管理のためのフィールド調査法 哺乳類の痕跡判定からデータ解析まで 著書 共著 京都大学学術出版会

主な社会活動

  • 日本哺乳類学会哺乳類保護管理専門委員会委員
  • 国際自然保護連合種の保存委員会カワウソ専門家グループ委員
  • 福岡市動物の愛護と管理推進協議会会長
  • 長崎県環境審議会委員
  • 福岡県”One Health”推進協議会委員

主な担当科目

総合講座(生命)、卒業ゼミナールⅠ、卒業ゼミナールⅡ、基礎ゼミナール、基礎専門ゼミナールⅠ、基礎専門ゼミナールⅡ、九州の自然、現代社会特殊講義Ⅰ、専門ゼミナールⅠ、専門ゼミナールⅡ、環境共生社会、日本語コミュニケーションゼミナール、環境生態学、人と動物の関係学

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