海外留学レポートReport from Overseas

今年1年を振り返って

Dec . 2019

「師走」といわれる月だけあって、あっという間に新年を迎えようとしている。今学期も一週間後には期末試験と、私の留学生活も終わりが近づいてきた。

留学をしてきた当初は、ネイティブの話す中国語があまりにも早く、且つ、知っている単語も少なかったため、今年1年間どうなることやらと不安でしかなかったが、今では完璧とまでは言えずとも、話すスピードにも慣れ、ある程度の意思疎通は出来るようにまでなった。授業内容も、当たり前ではあるが、前期よりも難易度が上がり、あまりの実力の無さを改めて実感し挫折をしかけるも、一緒に授業を受けている留学生から良い刺激を受け、そのお蔭もあってか、授業にも積極的に参加するようになった。私は以前、クラスメイトの一人に「授業中とか、どうして発言しないの?」と聞かれたことがある。正直すごく悔しかった。自分が発言できない理由、自信が無い、完璧に理解できていない。自分でも理由は分かっていた。それからはとにかく努力をした。まずは自分で出来るところまでやって、それでも分からない場合は先生や中国の友達に聞く。当たり前のやり方ではあるが、それすら自分は出来ていなかった。あの時にそう言われていなかったら、今でも自分は黙り込んだまま授業を受けていたのかも知れなかった。だから、彼女には本当に感謝している。

授業以外でもとても充実している。私は今月の26日、大学内で開催される発表会に参加する。今回は一人ではなく、他の留学生と一緒で、今は本番に向けて一生懸命練習を重ねている段階だ。最高のステージにするためにも、残り少ない時間ではあるが、皆で試行錯誤しながらより良いステージを作り上げていきたいと思う。

このように今年1年、自分にとって、とても成長できた良い年だった。日本にいたときの自分では考えられないくらい色んな事に参加させていただいた。自分を変える為にも行くことを決めた留学だったが、最初は本当に不安しかなかった。決して安くない留学費を出してもらっているからこそ何が何でも自分を変えなくては、成長しなくてはというプレッシャーがある反面、自分の性格上、引っ込み思案で積極性も欠けているため、何も変わらなく戻ってきてしまうのではないかと心配があったが、今振り返ってみても、どれも自分にとって貴重な体験となった。これらの事を経験できたのも、留学に行かせてくれた両親のお蔭だ。

後1ヶ月で私の留学生活は終わってしまうが、ここで経験した事を決して無駄にせず、来年にしっかり生かせていきたい。

残りわずかだが、最後まで留学生活を楽しんでこようと思う。