谷口 博文 - 教員紹介
時代が大きく変わる今、君たち若者が主役。社会を変えてみよう!

谷口 博文 教授
大蔵省(現財務省)で予算編成や金融監督に携わり、ウィーンの大使館などにも出向。中央官庁で30数年仕事に明け暮れた後地元福岡に戻り、九州大学で約10年、政策デザインの指導に当たる。2015年アントレプレナーシップセンター長就任。2019年から筑紫女学園大学で学生と一緒に社会課題解決のための新たな手法を研究中。
https://policy-innovation.com/profile.html
研究紹介
大学では行政法を中心に法律学を学び、大蔵省に入ってからは主計局で公共事業予算、防衛予算などを担当しました。年金制度改革や行政改革、銀行の不良債権問題などに取り組み、金融庁ができてからは銀行監督などの金融行政に携わりました。ドイツ、オーストリアに計5年滞在し、EUの法制度や中東欧経済の調査研究にも従事しました。
一方で社会の大きな変化についていけない従来の公共政策に疑問を持ち、むしろ国に先駆けて自立的な地域経営を担う人材を育てたいと考え、九州大学産学連携センター教授に就任して、地域政策デザイナーの育成に取り組みました。以来これまでの金融財政の実務経験を活かしながら、民間の力を活かした産学官民連携による新たな行政手法について研究しています。
最近はデジタル技術を使って、従来できなかった公共サービスができるようになってきました。このような急激な変化に対応するには、若い人たちの新鮮な発想や行動力が必要です。その意味でアントレプレナーシップ教育は、単なる起業家育成というビジネス分野にとどまらず、公共部門や大学においても大変重要となってきています。
失敗を恐れないチャレンジ精神と、新たな価値を生み出す創造力はこれからの時代を生きる学生にとって必須です。筑紫女学園大学では生きる力を学ぶ学生と一緒になって、いま現代社会学科のゼミナール活動の中で社会課題の解決に日々奮闘しています。
学位
法学士
最終学歴
[昭和52年]
東京大学法学部卒
研究分野のキーワード
- 地域政策
- 道州制
- 産学・官民連携(Public-Private Partnership)
- デジタルガバメント
- アントレプレナーシップ
研究業績
過去5年間の主な著書、論文
[ 平成26年 ]
「官民連携事業の推進策に関するカナダの事例報告 ~日本のPPP/PFI政策へのインプリケーション~」 論文 単著 『都市政策研究』第16号(福岡アジア都市研究所)
[ 平成29年 ]
「ライドシェアに係る法規制の現状と今後の方向性 ~イノベーションに親和的な法形成プロセス~」 論文 単著 『ベンチャーレビュー』30号(日本ベンチャー学会誌)
[平成30年 ]
『政策イノベーション ~kyushu-Fukuokaからの挑戦~』 著書 単著 幻冬舎
主な著書、論文
[ 平成7年 ]
『NEW ヨーロッパを読む』 著書 共著 有斐閣
[ 平成23年 ]
「地域の公共政策を担う人材育成プログラムの研究~交通まちづくり政策に関する政策提言の事例を中心に~」 論文 単著 『都市政策研究』第12号(福岡アジア都市研究所)
[ 平成24年 ]
「広域的統治機構のガバナンスに関する一考察~国の出先機関の受け皿としての「九州広域行政機構」のあり方を中心に~」 論文 単著 『都市政策研究』第13号(福岡アジア都市研究所)
[ 平成25年 ]
「地域公共交通政策における自治体の役割と助成制度に関する研究 ~ドイツ・フライブルクの事例報告」 論文 単著 『都市政策研究』第14号(福岡アジア都市研究所)
[ 平成25年 ]
「交通分野におけるPPP/PFI活用のあり方 ~オーストラリアの事例とその応用のための立法論的考察」 論文 単著 『都市政策研究』第15号(福岡アジア都市研究所)
主な社会活動
【過去の経歴・実務経験】
1991~ 在オーストリア日本国大使館一等書記官、参事官
1995~ 大蔵省主計局主計官、法規課長
2000~ 財務省政策金融課長、信用機構課長
2004~ 九州財務局長、金融庁監督局審議官
2007~ 関東財務局長
2008~ 国土交通省政策統括官(総合交通体系・首都機能移転)
【現在】
九州地方社会保険医療協議会会長
財務省福岡財務支局アドバイザー
九州経済連合会将来ビジョン検討委員会委員WG座長
嬉野市庁舎のあり方検討委員会委員長
主な担当科目
卒業ゼミナールⅠ、卒業ゼミナールⅡ、専門ゼミナールⅠ、専門ゼミナールⅡ、基礎専門ゼミナールⅠ、基礎専門ゼミナールⅡ、公共政策論