栗山 俊之 - 教員紹介
研究紹介
寺院の長男として生まれ、皆さんの年齢の頃には、良き住職となるようにという周囲の期待に押しつぶされそうになりながら、大学では、親鸞を学びました。やがて、親鸞の教えを受け継ぐ教団が、戦争協力を行い、信者の皆さんを戦争に駆り立てていったことを知りました。
親鸞とその後の教団との間に横たわる断絶!何故!私の研究は、その謎を探究することから始まりました。それ以来、現在もなお、私の興味・関心の中心は、“時々の社会のありようとそこに生きる人びとの考え方との関係”にあります。
私が現在関わっている自主夜間中学校識字学級よみかき教室、水俣病、沖縄平和・基地問題、ハンセン病、東日本大震災・熊本地震・九州北部豪雨などの災害、筑豊共学舎虫の家(障害者問題)も、これらの諸課題を通して見えてくる、私たちが抱えている考え方に潜む問題を浮き彫りにするためです。そして、これらの問題を捉えていく私の視座となっているのが親鸞の思想です。
これからも、現代社会が抱え込む多くの課題に、何故!と問いながら向き合っていこうと思っています。
皆さんも大学での学びによって、皆さん自身の確かな考え方を築いて、これから否応なく出会っていくであろう様々な問題に向き合う基軸としてください。
学位
文学修士
最終学歴
[ 平成3年3月 ]
龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程国史学専攻単位取得満期退学
研究分野のキーワード
- 仏教学
- 日本思想史
研究業績
過去5年間の主な著書、論文
[ 平成24年10月 ]
博多萬行寺資料ー七里三河法橋頼周関係資料 その一- 論文
[ 平成25年1月 ]
消息にみられる親鸞晩年の教学的営為 論文
[ 平成26年3月 ]
『覚永寺縁起』、その検証 論文
主な著書、論文
[ 平成3年12月 ]
戦時教学と真宗 第2巻 著書 単著 永田文昌堂
[ 平成6年9月 ]
知と信 著書 共著 永田文昌堂
[ 平成8年11月 ]
仏教その文化と歴史 著書 共著 仏教その文化と歴史
[ 平成11年2月 ]
日本思想史における国家と宗教 上巻 著書 共著 永田文昌堂
[ 平成2年12月 ]
日清戦争と本願寺派教団 論文 単著 仏教文化研究所紀要第29集
主な社会活動
- 浄土真宗本願寺派覚永寺住職
- 福岡NHK文化センター講師
- 「二十五日会」(仏教聖典輪読会)主宰
- 浄土真宗本願寺派同和教育推進委員
- 浄土真宗本願寺派福岡教区諸研修講師
主な担当科目
人権教育、社会科・公民科教育法Ⅰ、社会科・公民科教育法Ⅱ、社会科・地歴科教育法Ⅰ、社会科・地歴科教育法Ⅱ、教育実習Ⅰ、教育実習Ⅱ、教職実践演習(中・高)、中等教育実習指導、基礎専門ゼミナールⅠ、基礎専門ゼミナールⅡ、社会活動実践、専門ゼミナールⅠ、専門ゼミナールⅡ