4年生から1年生までの多学年が協働して地域での実践的な活動に取り組む「筑紫女学園大学フィールドワーク研究会」、その中でキャンパス内の里山をフィールドに持続可能な暮らしの知恵を体験的に受け継ぐ活動に取り組むのが、「筑女みつばちクラブ」です。

現代社会学科の旧環境共生社会コースの地域環境論の学びの中で、ニホンミツバチの養蜂が盛んな長崎県対馬市の養蜂家の指導を受けて始まった活動です。 現在、大学のキャンパス内にある筑女の森(高尾山)でのニホンミツバチの養蜂に取り組む他、RKBの創立70周年企画「rkbミツバチプロジェクト」にも参画しています。

農薬使用の拡大などで世界的に減少しているミツバチ、環境指標生物とも言われるニホンミツバチは、私たち人間に蜂蜜やローヤルゼリー、蜜蝋などの恵をもたらせてくれるだけではなく、植物や作物の受粉にも欠かせない生き物です。環境の変化に敏感なニホンミツバチの飼育を通して生物多様性の保全に対する啓発活動を行うとともに、蜂蜜や蜜蝋を活用した産品の開発などにより、里山文化の継承と地域活性化の両立方策の研究に取り組んでいます。

また、養蜂に加えて筑紫野市御笠地区の御笠まちづくり協議会の皆様のご指導により、棚田での米づくりにもチャレンジする他、里山の獣害問題にも着目し、狩猟免許の取得や害獣駆除、ジビエの活用などにも取り組んでいくこととしています。