4年生から1年生までの多学年が協働して地域での実践的な活動に取り組む「筑紫女学園大学フィールドワーク研究会」、その中のプロジェクトの1つとして、石垣島のサンゴ礁保全と持続可能な地域づくりを応援する活動に取り組んでいます。具体的には、石垣島白保集落のNPO夏花と連携し、サンゴ礁保全に貢献する地域産品の開発の協力、地域産品の販売活動の実施、販売利益のサンゴ礁保全への寄付、福岡でのサンゴ礁保全に関する普及啓発活動です。

これらの活動は、地域デザイン領域の学びの一環として位置づけられており、より専門的な学びを志向する学生は、正課内での地域デザイン系の科目履修を行うことが可能です。 具体的には、1年次の「現代社会と地域デザイン」では、地球環境問題による生物多様性の劣化やその地域の暮らしへの影響についての理解を深めるとともに、それらの解決のための手法の1つとしての地域デザインの考え方や事例について学びます。

2年次には、環境共生社会により、自然資源の持続的な利用に関する理念と手法を学ぶとともに、地域観光論などを通して、地域活性化の方法論について学びます。
3年次には、地域資源論、地域産業論などで多面的な地域活性化の方法論とともに、九州及び全国各地での地域活性化の事例について研究を深めます。また、プロジェクトマネジメントや地域デザイン演習を通して、フィールドにおける実践的な地域デザインの手法を身につけます。

また、3・4年次に開講されるコミュニティ・デザインゼミナールでは、豊かな自然や文化を継承する地域住民主体の保全活動を展開している石垣島白保集落を訪問し、サンゴ礁とともにある暮らしの文化や保全活動に参加します。こうしたフィールドでの実践的な学びの中から、環境と調和した地域社会の実現方策についての技術、手法などのスキルに加えて、持続可能な地域社会を実現するための地域デザイナーとしてのマインドセットを獲得します。