3・4年生のゼミでは、実際に町を歩いてまちを見て話を聞き、さまざまな物事を体験しながら「地域とはなにか」について学んでいます。


ここ数年は、天神の再開発に関連したフィールドワークを行ってきました。例年、まず天神再開発に関する資料を読み、プロジェクトの概要を知るという作業をおこないます。また、天神再開発プロジェクトに関連する方をゲストに招き、さまざまな話を聞きました。写真は大型ショッピングセンターの館長をゲストにお招きした時のもので、天神のまちの特徴や地域におけるショッピングセンターの機能と役割に関して学ばせていただきました。


こうした準備の後、実際に自分たちでまちを歩き、資料や話だけでは気付けなかったり理解できなかったりしたものを「発見」するためのフィールドワークに出かけます。同じ準備をしてきていても、学生ひとりひとりの関心は驚くほど個性的です。観光客対応に関心が向く人、地元住民の生活に関心が向く人、店舗の作りや道路の整備、再開発と距離をとっている既存の商店街など、様々です。こうして発見した「自分の課題」を追究し卒業論文に仕上げていくのですが、この問題意識は想像や何かの受け売りで作り出したものではなく、まちを歩くという体験によってしっかりした実体を持ったものとなっています。

フィールドワークを通して学ぶ方法は何通りもありますが、このゼミでは「課題発見」を最も重視しています。