野中 亮 - 教員紹介

祭りや縁日、イベントなど、私たちの生活に欠かせない大衆文化について学んでみませんか。

野中 亮 准教授

地元の熊本大学を卒業し京都大学大学院を修了、大阪樟蔭女子大学・大谷大学を経て現職。専門は地域文化研究。東大阪市のラグビーフットボールワールドカップ誘致委員や福岡市早良区の指定管理者選定委員などを勤めた。

研究紹介

祭礼等の伝統行事を中心に、地域の生活文化に関わる研究をしています。

私たちは、職場や学校、家庭や余暇活動といったさまざまな場面毎に異なったメンバーとさまざまなグループを作って生活しています。しかも、これらのグループ内で私たちに期待される役割や関与の度合いは多様で、それぞれのグループにいる時の「自分」は少しずつ異なっていることが普通です。つまり、私たちは少しずつちがった自分を場面毎に使い分けながら生活しており、その意味で、様々なグループが交錯する地域生活は、見た目よりもかなり複雑な仕組みを持っています。

祭礼のような伝統行事は、職場や学校とはことなる、普段は目に見えない地域の仕組みが表面化する機会であり、そこで暮らす人々の多様な生き方・生きがいが垣間見える瞬間でもあります。文化を研究するとは、そうした人々の生活の多様性を描き出し、不景気や少子高齢化といった画一的な問題意識からのみ社会を見ることを回避するための作業でもあります。私たちの生活がいかに可能性や豊穣性に開かれたものであるかを一緒に探求してみましょう。

学位

文学修士

最終学歴

京都大学 大学院 文学研究科 博士後期課程 単位取得満期退学

研究分野のキーワード

  • 地域社会
  • 都市
  • 宗教

研究業績

過去5年間の主な著書、論文

[ 平成25年8月 ]
『無印都市の社会学』 著書 共著 法律文化社 本人担当部分:第9章「匿名の自治空間[パチンコ店]」pp. 114-23

[ 平成27年11月 ]
「都市祭礼における「社会の余白」 ─ だんじり祭の事例から ─ 」 論文(査読付き) 単著 日仏社会学会『日仏社会学会年報』26号 pp.105-17

[ 平成28年7月 ]
『映画は社会学する』 著書 共著 法律文化社 本人担当部分: 第1章「動機の語彙(C.W.ミルズ)」pp. 2-13

主な著書、論文

[ 平成5年1月 ]
『宗教生活の原初形態』における「俗」の位置-デュルケーム宗教社会学の動学化のために- 論文 単著 『ソシオロジ』第41巻第3号(第128号), pp.19-35

[ 平成14年12月 ]
「鳳だんじり祭り」の概要と課題─伝統的祭礼の近代化と地域組織の変容─ 論文 単著 『大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要』第6号, pp.155-77

[ 平成16年3月 ]
不気味さの論理─オウム真理教と地域社会─ 論文 共著 21世紀COEプログラム「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」第二回報告書Ⅲ〔哲学篇〕pp.39-61

[ 平成16年5月 ]
地域の安心、国家の治安 ─ オウム問題からみた日本の「コミュニティ・ポリシング」 ─(第4部19章) 著書 共著 京都仏教会監修、洗健、田中滋編 『国家と宗教―宗教から見る近現代日本』下巻 法藏館書店, pp.45-62

[ 平成16年12月 ]
文化圏的視点による祭礼研究の可能性:鳳だんじり祭りの事例から 論文 単著 『大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要』第9号, pp.301-11

主な社会活動

[ 平成13年 4月 ]
大阪樟蔭女子大学 人間科学部 応用社会学科 専任講師

[ 平成19年4月 ]
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 ライフプランニング学科 准教授

[ 平成24年4月 ]
大谷大学 文学部 社会学科 准教授

[ 平成27年4月 ]
筑紫女学園大学 現代社会学部 准教授

主な担当科目

卒業ゼミナールⅠ、卒業ゼミナールⅡ、基礎専門ゼミナールⅠ、基礎専門ゼミナールⅡ、社会調査実習演習、専門ゼミナールⅠ、専門ゼミナールⅡ、データから見る社会、社会学基礎A(地域)、地域文化論

あなただけの
マナビが
社会を生き抜く力になる

2020年度就職内定率 95.0%

就職実績を見る

OPEN CANPUS 2021 予約受付中