太宰府には、観光客に知られていない穴場スポットがたくさん存在します。自然、史跡、オシャレなカフェetc.

このプロジェクトでは、地域社会とのよりよい関係性の構築と維持を目的として、パブリックリレーションズの理論にもとづいて、いわゆる「PR動画」を制作します。
「PR」というと「宣伝」を連想するかもしれませんが、「社会との関係性を築く」という点を重視しています。

このプロジェクトでは、女子学生ならではの感性を活かしながら、自ら企画、取材、編集までを行います。デジタルビデオカメラで撮影しパソコンで編集ソフトを使って制作するのが基本ですが、スマホを使って質の高い動画をつくることにも挑戦しています。

完成したPR動画はYouTubeチャンネル「太宰府ちゃんねる」やSNSで公開する予定です。今年度の課題は、より多くの若者に太宰府の知られざる魅力を伝えることで地域の活性化に貢献することです。

このプロジェクトを立ち上げた背景には、PR動画が社会の広い分野で活用され、注目されていることがあります。
例えば、オウンドメディア(owned media)(自社で保有しているメディア)を立ち上げる企業が増えています。
企業のオウンドメディアにはウェブマガジンやブログなどが多いですが、自社商品やサービスの紹介のほか、企業広報の目的で、広い意味でのPR動画を活用するのが最近の傾向です。

こうした新しい広報のスタイルが広がる中、PR動画に関する知識や考え方は、将来映像制作のディレクターやプロデューサーのほか、企業や自治体などの広報担当者を希望する学生に対しても、将来のキャリアについての新しい視点を提供できるはずです。

このプロジェクトは、現代社会学部の3年次科目「専門ゼミナール」と4年次科目の「卒業ゼミナール」で実施されていますが、これらの科目に加えて「メディア論」や「ジャーナリズム論」を履修することで、情報発信と受信の両面から、メディアリテラシーを高めることが可能です。