参道の全店に聞き取り取材敢行!違いがわかる梅ヶ枝餅完全ガイド。

筑紫女学園大学の文学部、日本語・日本文学科では、四年生になると「文芸創作Ⅰ、Ⅱ」という授業を受けることができます。毎年、物語を書く授業が主となっていたのですが、今年度前期は実践編として、町へ出て取材に行くこととなりました。空想の物語も素敵ですが、実生活に基づいたものを書くことで、より中身のある物語を書くことができます。では、どこに取材に行ったらよいのか。

筑紫女学園大学が建っているのは、万葉歌人の山上憶良や大伴旅人にゆかりのある古都・大宰府の山の上。坂をくだれば九州国立博物館が、さらに歩けば大宰府天満宮にたどり着きます。風光明媚なこの土地を、もう一度見直してはどうだろうか。そうして作りあげたのが「餅は梅ヶ枝大宰府参道」というひとつの冊子です。
太宰府天満宮から西鉄大宰府駅までの表参道に並ぶ、梅ヶ枝餅を売っているお店。全15店舗の情報を載せています。店舗紹介の最後には、太宰府市長である芦刈茂市長へのインタビューも掲載しています。

私たちの足で取材を行い、文章にまとめ、一つの冊子に仕上げるということは初めての取り組みでした。冊子の形式はどのようにするのか、写真はどのような配置にし、文字との比率はどのようにしたらよいのか。どのようなタイトル、デザインにすれば多くの方々から手に取っていただけるのか。難しいことばかりで、私たちはさまざまなことで悩み、話し合いを重ねました。学生各自がお店にアポイントを取った際には、「うちはいいから―」と断られ、苦い思いをした受講生もいました。そうした時は、お願いを重ねて何とか取材をさせていただきました。

冊子はほんの20頁ほどではありますが、先生のご指導のもと、多くの方に協力をしていただき、多くの手間と時間がかけられています。読み応えのある内容となっていますので、お手に取ってくださると嬉しいです。
冊子を手に、梅ヶ枝餅巡りをしてみてはいかがでしょうか。