いま福岡で話題の人気の女子大学|筑紫女学園大学

4/19(土)オープンキャンパスを開催しました

 4月19日(土)オープンキャンパスにて、文学部 日本語・日本文学科では説話翻刻ワークショップを開催しました。今回は寛文元(1661)年に出版された片仮名本『因果物語』のうち、「蛇」に関する説話を翻刻しました。「翻刻」とは、写本や古典籍などを読み取りそのまま活字化(テキスト化)する作業のこと。参加高校生の皆さんには、はじめての翻刻にチャレンジしていただきました。

 

 説話の内容は、亡くなった妻が蛇になって夫の首に巻きつくという恐ろしいものです。しかし、周りの人があまりに怖がるので仕方なく首に手ぬぐいを巻いた、というのは少し滑稽でしたね。難読箇所もありましたが、3年生と4年生の先輩たちの助けを借りつつ翻刻の楽しさを実感できたのではないかと思います。
 翻刻ワークショップ終了後は、相談ブースにて高校生の皆さんの疑問・質問に答えるコーナーを設けました。先輩学生を含め、大学の雰囲気、授業、取得できる資格、サークル、学生寮などについて、和気あいあいと話がはずみました。
中高の国語教員、日本語教員を目指したい人、また「とにかく本が好き!」という人にとって、筑女の日本語・日本文学科は最適の場所です!

次回のオープンキャンパスは、6月8日(日)に開催されます。6月オープンキャンパスでは、いよいよミニ講義(近現代文学)がはじまります。また、翻刻ワークショップでは「猿」の説話を翻刻する予定です。是非とも、日本語・日本文学科の学びを体験してみてください。

今年度、日本語・日本文学科は、71名(内、編入生1名)の新入生を迎えました。

新入生の皆さんは、4月2日の入学式の後、学科オリエンテーションや履修登録を経て、緊張しながらも、しっかりと一年間の時間割を作成していました。                        4月9日は、学科の新入生歓迎行事の「フレッシャーズセミナー」が行われました。今回はその時の様子を写真とともにご紹介します。


「フレッシャーズセミナー」は、まず、学科教員の「アビスパの試合を見に行こう!」などのユニークな挨拶から始まりました。                                      新入生の皆さんも緊張がほぐれたようで、会場のあちらこちらで笑顔が見られました。


次に、「基礎ゼミナール」のクラスに分かれ、新入生・教員・先輩の協力学生が、それぞれに自己紹介カードを作成、発表し、交流を深めました。


続いて、「学科の学び」の紹介として、時里奉明先生による「九州国立博物館」の講話が行われました。                                               講話では、九州国立博物館の見どころが豊富なスライドで紹介され、皆、熱心に聞き入っていました。歴史と環境にめぐまれた太宰府で学ぶ意欲が高まったのではないでしょうか。


 その後のランチタイムは、キャンパス内のカフェで、みんな一緒にお弁当を食べました。和やかな雰囲気の中、会話も弾んでいたようです。
いよいよ授業が始まりました。
新入生の皆さんの大学生活のスタートを、教員一同、応援しています。

『学芸員の星たち』が出来上がりました。『学芸員の星たち』とは、博物館学芸員課程の4年生の編集による、学外の博物館実習体験のレポートを元にした冊子です。
今年度は、6名の有志により編集されました。
学外実習の概要、学内実習、博物館見学と、その内容も充実したものになりました。
文学部の日本語・日本文学科英語学科アジア文化学科では、博物館で働くための「学芸員の資格」を取ることが出来ます。
博物館・美術館について学び、学芸員の資格、目指してみませんか。

*この記事は、日本語・日本文学科、英語学科、アジア文化学科に共通して掲載しています。

近年ニーズが高まっている日本語教員は、国内や海外で外国の人々に日本語を教える専門家です。

筑紫女学園大学文学部3学科には、日本語教員養成副専攻が設けられています。日本語・日本文学科、英語学科、アジア文化学科の学生が、日本語教員を目指し、異なった学科に所属しながらお互いに切磋琢磨しています。

学びの様子はこちら →「文学部の学び**日本語教育実習」

登録日本語教員になるために必要な資格試験である、日本語教員試験が、令和6年11月に初めて実施され、合格率62.6%の狭き門でした。

本学4年生のなかから3名が、日本語教員試験(12月合格発表)に見事に合格しました。卒業生の中にも日本語教員として働いている先輩が多数います。後輩のみなさんも、世界への広い視野と日本語を武器に、日本と世界の架け橋として大いに活躍してください。                                                                            (文責:アジア文化学科教員小林知美)

後期の授業も残りわずかになりました。中等教職の4年生は、教員免許の取得に向け、これまでの学修のふり返りと自己課題の解決を行っており、連携協定を結んでいる筑紫野市または太宰府市の教育委員会の先生に講話をしていただいています。今年度は、太宰府市教育委員会から、教育部理事の八尋純次先生にお越しいただき、「教師の仕事とやりがい」について講話をしていただきました。

八尋先生は、教師の仕事は、日々の授業や学校行事などを通して「児童生徒を成長させること」であり、そのためには「生徒指導が大切」とおっしゃいました。また、最近は教師の仕事の大変さがよく報道されますが、教師が忙しくなったのは子どもと向き合ってきた結果、多忙になったからであり、子どもの成長を実感できたり、感動を共有できたりする教師の仕事は、やりがいがあり魅力に満ちていると強調されました。

先生はもともと中学校の数学の先生だそうですが、算数、国語、道徳などいろいろな教科を例に、授業の実践や工夫などについてもお話してくださって、学生たちも教師が「やりがい」のある仕事であるということがよく理解できたと思います。

学生が少し不安に思っていることに関する質問にも答えのヒントをいただきました。最後に来年度から中学校の教壇に立つ予定の学生が、「具体的な教師のやりがいを知ることができて、4月が楽しみになりました。ありがとうございました。」と代表でお礼を述べました。

八尋先生、学生の背を押してくださるような、素晴らしいお話をありがとうございました。

*この記事は、中等教職生がいる学科に共通して掲載しています。

11月28日(木)文学部学芸員課程主催「筑紫想い出カフェ2024公開報告会〜回想法を使った地域課題の発⾒と解決」が開催されました。

この企画は⼤津忠彦(本学⾮常勤講師)の「博物館資料論」の特別授業を、公開講座も兼ねて一般に公開する形で毎年開催されています。

今年のテーマは「地域課題の発見→解決~想い出キットでお年寄りと子供をつなぐ~」でした。1年をかけて取り組んだ学芸員課程3年生有志5名を代表し、日本語・日本文学科3年生の小野さん、中村さん、木下さんの3人が報告を行いました。

まずはじめに「回想法」についての概説がありました。

「1960年代にアメリカの精神科医ロバート・バトラーが提唱した一種の心理療法である。マンツーマンで行う個人回想法と、10人前後で行うグループ回想法があり、昔の写真や音楽、生活用品などを見たり触れたりして昔の思い出や経験を語り合うことで、脳が活性化し、認知症の進行の予防効果があるとされている。(参考:公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット 回想法」)」

次に今年度の「想い出カフェ」の実施にいたるまでの経緯についてまとめてくれました。

「博物館学芸員が取り組むべきとされる『地域の課題解決』について学ぶため、地域の活性化のため高齢者を中心とした回想法に取り組む目的で、筑紫女学園大学博物館学芸員課程の先生と学生で「想い出カフェ」と称し、ボランティアを開始。これまで10年に亘る活動歴がある。今年は5人のメンバーで取り組み、『高齢者と子供をつなぐ回想法』を目的として、子供と交流しやすいと考え『遊び』をテーマに設定した。」

文学部学芸員課程の学び〜4年生のバス見学で小城市に行ってきました。

芸術の秋。学芸員課程の学びも秋は活動が充実しています。11月23日(土)勤労感謝の日、学芸員課程の最後の大イベント、4年生の秋のバス見学で、「小京都」と呼ばれる小城市に行ってきました。以下、学生レポートを交えて報告します。

4年間、さまざまな角度から博物館について学んで成長した文学部学芸員課程生のみなさん、将来学芸員として働くとしても、それ以外の仕事につくとしても、これまでの学びを踏まえ、文化や歴史を学び伝えることのできる豊かな人生を作ってください。(小林記)

筑紫女学園大学では日本語教師を養成しています。

10~12月は「日本語教育実習」という科目で、福岡県内の日本語学校での実習を行っています。
今年度は3校(※)に8名の学生がお世話になっています。

11月27日は九州外国語学院の実習が最終日で、教壇実習と閉講式が行われました。
九州外国語学院には、筑紫女学園大学の卒業生が何と4名も専任講師として勤務しています。

Oさん(英語学科4年生)の授業日誌の一部を紹介します。

3回の教壇実習の中で、私も学生も1番楽しめた授業だと感じた。
授業を重ねていく上でティーチャートークへの変換もだんだんと上手くできるようになり、
学生への指示や説明など、学生の様子を観察しながら理解させることが出来た。
この授業で印象に残っている瞬間は、1つ目は学生に前に出てきてもらって練習をした時の「みんなが楽しみながら理解をしてくれている」という感覚。
2つ目は、「(この時計は)誕生日に父がくれました」の(この時計は)を言わないでいい理由(その前に時計を話をしているから)を説明している時、
1回目の説明で理解できなかった学生の顔を見て、分かってないな…と思っていると、その学生が「先生、もう1回」と言ってくれ、
もう一度砕いて説明をすると、「あっ!」と理解した表情に変わり、理解してくれたんだ!!と思ったこと。
しっかり集中して私の話を聞いてくれているのだな、と思い嬉しくなった。
外国語学院の先生からも良いフィードバックが頂けたので、これからの授業に100%生かせる経験になったと思う。

本実習のメンターも教歴5~6年目の卒業生が担ってくれています。
主任の先生のお話よれば「(卒業生の)若手教員の成長にもつながっている」とのことです。

閉講式では、4名の卒業生と2名の実習生の6名と記念写真を撮りましたが、「孫に囲まれるってこんな感じ!?」と不思議な感覚でした!
九州外国語学院の先生方、学生の皆さま、今年もありがとうございました。

  ☆☆日本語教育実習はまだまだ続く…

 (※)
  九州外国語学院(福岡市博多区)
  九州英数学館 国際言語学院(福岡市中央区)
  久留米ゼミナール(久留米市)

今年度から国家資格として登録日本語教員制度が開始しました。これにともなって、11月17日に文学部の日本語教員養成副専攻課程の4年生8名がこの試験に挑みました。皆さん、お疲れさまでした! 受験した学生に試験の感想と後輩へのアドバイスを聞いてみました。

鴈野:試験はどうでしたか。

Yさん(アジア文化学科):聴解問題はまあまあできた感じはあったけど、読解問題は消去法やこれだと自信を持って答えられる問題は少なかったです。

鴈野:後輩へのアドバイスをお願いします!

Nさん(日本語・日本文学科):聴解は問題を沢山こなしてカタカナ用語などの意味が瞬時に分かるようにしておくと結構解けるようになると思います。あとは集中力です! 用語集があるので問題集などと合わせて買っておくと良いと思います。用語集は、本によってはスマホのアプリと連携して電車などちょっとしたすきま時間にクイズ形式で学習できたりするのでおすすめです。YouTubeでも分かりやすく解説して、頻出を解説してくれている方もいるため活用すると良いと思います。私は『日本語教師応援チャンネル』を見ていました! よく出やすい問題を調べてそこから学習していくと効率が良いと思います。やった分だけ点が伸びると思うので頑張ってください!

鴈野:ほうほう。具体的なアドバイス、ありがとうございます。難しい試験だったようですね。本当にお疲れさまでした!

このような筆記試験とは、何のためにあるのでしょうか。

一見して、「この知識を知って何の意味があるの?」と思えることも、理論を知っていると、自分の実践をふりかえる時に役立つのではないかと思います。授業でやる練習方法にちゃんと理論的背景があることを知れば、「この練習はFocus on Formをより意識してみよう」というふうに工夫ができ、学習者の日本語習得をもっと後押しできそうです。

「試験」と聞くと、だれでも身構えてしまいますが、自分の実践が良くなるためのもの、と考えると、少しモチベーションも上がるのではないかなと思います。

4年生の皆さん、残りわずかとなった日本語教員養成課程での学びですが、ともに充実させていきましょう! 

(日本語教員養成担当者 鴈野 恵)

筑紫女学園大学文学部では日本語教師養成を行っています。

海外日本語教育実習を夏は中国、冬はマレーシアで実施しています。
今夏も、6名の学生が広東省外語芸術職業学院(広州市)で実習を行ってきました。
実習の目玉はもちろん教壇実習です。
今年は学生1人あたり、9コマ(1コマ40分間)も自分1人で授業をするという、なかなかのハードモードでした。
ですが、学生たちは事前研修から授業準備に取り組み、おのおの工夫をこらして良い授業ができていました。
9コマというまとまった時間授業をすることで、自分がどんなタイプの日本語教師なのか、どんなことが得意なのか・苦手なのかなどに気づくことができます。

教壇実習以外にも、中国の伝統舞踊の練習・発表、中国の茶道体験、ろうけつ染め体験、文化観察と日々目白押しのプログラムで、とても充実した19日間となりました。

参加した学生のふりかえりをご紹介します。

自分の目で見なければ何も分からないということを改めて痛感した。教壇実習では、日本人学生を相手にした授業とは全く違う感覚で、難しさもあったけど何よりも楽しかった。ほとんど関わりのない6人で参加したけどみんな仲良くなれたし、それぞれ個性豊かで賑やかに楽しめた。中国のみんなが本当に温かくて優しくて、帰国してもずっと連絡をとったり電話をしたりするくらい国境を越えて仲良くなれた。日本と違う文化で、お互いに理解する心がいかに大切か学んだ。

本日本語教育実習は日本学生支援機構(JASSO)の助成を受けたものです。

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日本語教員養成副専攻課程は、文学部 日本語・日本文学科、英語学科、アジア文化学科の3学科に開講されています。本課程では、毎年国内外の日本語学校に就職する学生を輩出し、それぞれの現場で活躍をしています。

コロナ禍を経て、多くの日本語学習者が日本を目指して留学にやってきており、日本語教師の需要は高まっています。

本学では学生の日本語教師の就職サポートにも力を入れ、進路に結びつく日本語教師養成を行っています。筑女で日本語教員を目指しませんか。

【就職実績】

◆2023年度卒業生

福岡市内日本語学校(専任講師)3名

 2024年度文学部公開講座「クロスオーバーアジア塾2024 越境する『源氏物語』~日本・アジア・世界~」の、第1回「権力・政治と『源氏物語』」を、10月5日(土)・筑紫女学園大学において、開催しました。この回は日本語・日本文学科の大内英範教授が担当しました。

 今年発行された新しい5千円紙幣の肖像である津田梅子のエピソードに、『源氏物語』を読んで、こんないかがわしい本は好きではないと言ったというものがあります。そして津田が読んだ『源氏物語』というのが、末松謙澄による世界初の英訳でした。末松が『源氏物語』を英訳した理由を、末松自身の文章や、当時のイギリスの文学と政治をめぐる空気のようなものなどを通して考えました。また、幕末のプロイセンの対日政策との関わり、鎌倉幕府周辺で制作された写本の大きさとの関わりなど、さまざまな観点から、権力や政治と『源氏物語』との関係も考えてみました。

 『源氏物語』は、おそらくはひとりの天才文学少女による趣味としての創作などではなく、少なからず一条天皇と中宮彰子、藤原道長といった、時の政治勢力や権力構造と無関係に生み出されたのではなかったはずです。誕生から約千年、権力や政治と関わりなく純粋に楽しまれているのが、案外といま、現代なのかもしれません。

来年度の教員採用試験に向けた対策講座が始まりました。1月9日まで、10回にわたってさまざまな分野の講座が行われます。教職教養など初等・中等一緒の講座の他、中等の教科など専門別の講座も行われる予定です。

初回の10月24日には、まず開講式がありました。教採対策はチームで共に頑張りましょう、というお話や、これからの日程・注意事項の説明、先生たちからの激励のあいさつのあと、さっそく「教育原理」の講座が行われました。

最近の教員採用試験は複雑化しており、自治体によって試験内容が異なったり、これまで3年生でも受験できるようになったりとさまざまです。教育実習支援センターでは、すでに各自治体の出題傾向をまとめてくれるなど、教職生への手厚い支援がなされています。私たち教職員も、学生の「先生になりたい」という熱い気持ちが実現できるように全力で応援します!

*この記事は、中等教職生がいる学科に共通して掲載しています。