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CJサマーキャンプ:POP作品集

 CJサマーキャンプ「POPで楽しむ文学の世界」で作成されたPOP作品を紹介します。

三浦しをん著『舟を編む』

汐見夏衛著『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
宮部みゆき著『あやし』

本谷 有希子著『異類婚姻譚』

村田 沙耶香著『コンビニ人間』

住野よる著『君の膵臓をたべたい』
宮下奈都著『羊と鋼の森』
 今回のサマーキャンプでは、ご覧の通り力作ばかりでした。参加高校生の皆さんには、暑い中一生懸命にPOP作成に取り組んでいただきました。本当にお疲れ様でした。

 

 8月には、8/10(日)、8/23(土)にオープンキャンパスが開催されます。日本語・日本文学科では、次のミニ講義が開催されます。
10日(日):大内英範教授:「旅人」ってどんな人だった?大伴旅人の人物や和歌について知ろう
23日(土):鴈野恵教授:日本に暮らす外国人への日本語教育
 
 令和のふるさと太宰府で文学を学んでみたい人、インバウンドで需要の高い日本語教員を目指したい人にとっては、必聴の講義となっております。是非とも筑女の日本語・日本文学科の講義を体験してみてください。

CJサマーキャンプ2日目は、まず紀伊国屋書店・宗岡敦子さんから「POP作成講座」のレクチャーを受けました。

 実際に書店でPOPを作って本を売るプロである宗岡さん。レイアウト、文字、配色、キャッチコピーなど、POP作成に関わるあらゆるノウハウを教えていただきました。いよいよ自分のPOP作成作業に入ります。
 ペン、マスキングテープ、折り紙、定規、ハサミなど文具を選んで、一斉に作業開始です。
(ホワイトボードを使ってアイデアを練ります)
(『舟を編む』チームの様子)
(紀伊国屋書店・宗岡さん、上野さんのアドバイスを受ける『あやし』チーム)

 

 昼食後、完成したPOPについて一人ずつ1分プレゼンをしていただきました。
(『羊と鋼の森』チームのプレゼン)

 

 人前で話すことが苦手な人も、なごやかな雰囲気の中、自分のペースでこだわりポイントについてプレゼンをしていただきました。最後に、紀伊国屋書店の宗岡さん、上野さんからそれぞれのPOPについて、レビューしてもらいました。
 今回も、本当に力作揃いでした。宗岡さんからは「普通に書店で使って『売れる』POPです!」との評価もいただきました。

参加高校生の感想

・普段初めての人と関わる場は凄く苦手意識があったけど、好きなことができて好きなものが同じ人と出会えてとっても楽しかったです。
・POP作り難しかったですけど楽しくて良かったです。プレゼンも緊張しましたけど楽しかったです
・初日は知らない人ばかりでとても緊張していましたが、すぐに打ち解けられて、とても楽しかったです。2日間ありがとうございました。
・この大学では自分の好きなことを存分に勉強できる体制が整っているということを知れたのでとても良かったです。様々な友達とも関わる時間が出来、自分の価値観も少し変わったように感じます。
・POP作りを通して本の見方について学ぶことができてとても楽しかった。また、大学で勉強したいことについてもより理解を深めることができて、これからも学び続けたいと思った。

 

 筑紫女学園大学の日本語・日本文学科には、本好きの学生がたくさんいます。コミュニケーションやプレゼンテーションが苦手な人も、本好きばかりの仲間たちの中で、必ず自分の居場所が見つかるはずです。また、コミュニケーションやプレゼンの力を伸ばす科目が多いので、自分の「好き」を思う存分学びながら、言葉で伝える力も自然と身につきます。あなたも筑女の日本語・日本文学科で、本の世界・ことばの世界を広げてみませんか!

 7/19(土)20(日)の二日間にわたってCJサマーキャンプ「POPで楽しむ文学の世界」を開催しました。ここではキャンプでの初日の様子と参加者の感想を紹介します。

 午前10時からいよいよCJサマーキャンプ開始。自己紹介の時間、参加者の皆さんもまだまだ緊張の面持ちでした。

 午前中は、髙山教授の「コミュニケーションって何?」、吉野教授の「プレゼンのコツ」という講座を受講していただきました。

【「コミュニケーションって何?」講座】

 コミュニケーションについては、ほとんどの人は「ことば」に比重を置きすぎています。じつは「ことば」だけでは伝わりません。
 表情や視線、表現にかかる時間、その場の環境、お互いの距離、関わる人それぞれの立場などを考えて表現しましょう。

 「ことば」以外の部分も考える!このことは、プレゼンでもまったく同じように活かせそうですね。

【「プレゼンのコツ」講座】

 「伝えたい」と力むのではなく、「伝わってしまう」のが理想的とのこと。このあと「伝わってしまう」ためのノウハウも勉強しました。

・プレゼンを通して人前に出て話しても余り緊張しないで良いと思える様になりました
・今月、探究活動の発表会が学校であるので、今回のプログラムで学んだプレゼンのコツを活かして発表できるようにしたい。

 昼食後は、大学図書館ツアーで様々な貴重図書を見ていただきました。

(時里教授『蒙古襲来絵詞』(複製)の解説)
(大内教授『百人一首一夕話』(天保四年刊)の解説)
・蒙古襲来絵詞や百人一首の解説本を見ることができて、解説を聞くことができて楽しかった
・昔の本や図書館を見せていただいて、本って、古文って面白いと改めて思った

 学生図書委員の先輩が作ったPOPを見ながら、先輩たちの本の読み方、POPのこだわりポイントを教えてもらいました。

 いよいよ大学図書館での読書タイム。それぞれ図書館内で自分の好きな場所を見つけ、思う存分読書に浸ってもらいました。

 あっという間に初日が終了。じっくり本を読む時間を楽しめたのではないかと思います。

 人と話すこと、人前で一人で話すこと、これらが苦手な人は世の中に沢山います。日本語・日本文学科のカリキュラムには、自分の好きな分野の研究をしつつ、コミュニケーション能力を自然と伸ばす科目が多くあります。是非とも、日本語・日本文学科で、自分の「好き」を極めつつ「苦手」を克服してください。

 

 7月12日(土)オープンキャンパスでの人見誠先生によるミニ講義の様子をお知らせいたします。

 

「カリスマ国語教師、今年も登場 〜文学教材の授業のポイント教えます〜」

 中学・高校の国語教育も、近年様変わりしてきています。「教材を」教えるのではなく、「教材で」教える—つまり、単なる知識を身につけるのではなく、読み方、考え方(方法)を教えて本当の実力を養うことに主眼が置かれています。

◆授業教材の例

 さて、次の問題を見てください。

 

 金子みすゞさんの「ふしぎ」という詩の順序をバラバラにしてみました。これを正しい順序に並べ替えるという問題です。この教材をつかう授業のポイントは、「共通点」と「相違点」に気づかせることです。
【共通点】
・AとDには「青」「白」「黒」「銀」という色が表現されている
・BとCには「たれ」という語が共通している
【相違点】
・Bのみ具体的なことが書かれていない(この連だけ特殊)
・「黒い雲」「青いくわの葉」「夕顔」という順番で「わたし」の視点に近づく

これらに気づくことができれば、正解は次のようになります。

◆さらなる授業展開

 この後の授業展開としては、次のような例が考えられます。
【相違点をいかして】
・この詩の主題に関わる連を書き出させる(第四連)
・第四練のキーワードを二つ書き出させる(「ふしぎ」「あたりまえ」)
→二つのキーワードを使って主題(テーマ)を文章化させる

「あたりまえに思っていることの中にふしぎがある」

【共通点をいかして】
・すべて三行
・すべて「わたしはふしぎでたまらない、」で始まる
・すべて七音・五音のリズム(七五調)である
→この形式を真似て自分の身の回りにある「ふしぎ」を書かせる

わたしはふしぎでたまらない、
昼には白いおひさまが、
夕には赤くなることが。

◆「身に付けたい力」

 ここに示した授業例は、ボトムアップ型です。まずは学習者に活動をしてもらい、そこで気づいたことを基に身に付けたい力を明らかにして実力を養う方法です。学習者が相違点・共通点に自ら気づいて、読解力や表現力を身につけるという手法になります。これは学習者の気づきを重視するので、定着しやすいというメリットがあります。しかし、学習者の気づきや活動を待つ必要があるので、時間がかかり非効率的であるというデメリットがあります。
 一方、トップダウン型の授業では、まず授業者が身に付けたい力を示し、学習者の活動を通じてそれを活用しながら力を養います。こちらは教える効率が高いというメリットがありますが、学習者が受け身になりがちというデメリットもあります。

 国語の授業では、「身に付けたい力」を明確にして、ボトムアップ型とトップダウン型をうまく組み合わせていく必要があるでしょう。

*8月のオープンキャンパスは、8月10日(日)、8月23日(土)に開催されます。8月のオープンキャンパスでは、
8/10(日):大内英範教授(中古文学、源氏物語関連)
8/23(土):鴈野恵教授(日本語教育、登録日本語教員関連)
のミニ講義が開催されます。中等国語教職、日本語教員、博物館学芸員に興味のある人、国語が得意な人、本が大好きな人は是非とも筑紫女学園大学、日本語・日本文学科の学びを体験してみてください。
 7/12(土)オープンキャンパスにて、説話翻刻ワークショップを開催しました。今回の説話翻刻ワークショップでは、4月にも翻刻した寛文元(1661)年に出版された片仮名本『因果物語』のうち、「馬」に関する説話を翻刻しました。
 説話の内容は、生前伯父の世話になった甥っ子が生まれ変わって「馬」となり、羽織を盗もうとした泥棒に「なぜ羽織を着ていくのか!」と話しかけるというものでした。馬に話しかけられた泥棒がギョッとしている様が目に浮かぶようなお話でしたね。

 

 ワークショップ・ミニ講義終了後には、先輩学生との個別相談の時間をもうけました。
 中等国語教職についての質問でしたが、本学・日文4年生の皆さんが教育実習や採用試験の勉強などについても優しく相談に乗っていました。
 先輩からは自分の時間割についても説明してもらいました。国語教師を目指す高校生にとっては、大学生活やサークル活動などを含め、色々と参考になったのではないかと思います。

 

 *8月のオープンキャンパスは、10日(日)、23日(土)の二回開催されます。日本語・日本文学科の学びを是非のぞいてみてください。

 日本語・日本文学科では、7月19日(土)・20日(日)にCJサマーキャンプ「POPで楽しむ文学の世界」を開催いたします。図書館好き、本好きの皆さんにはピッタリのイベントです。今年は、読書タイムも昨年より長めにとっています。

 昨年サマーキャンプに参加した先輩お二人から、今回サマーキャンプに参加する高校生の皆さんにメッセージが届いています。


 宇佐美りん著『推し、燃ゆ』を選んだMさん(日本語・日本文学科1年)

 筑女の図書館はとても広く、今まで見たことのないような専門書があり、見て回るだけでも楽しいです。また同じ大学を目指す友人をつくることができるのでぜひ参加してみてください。 

 

 綿矢りさ著『蹴りたい背中』を選んだYさん(日本語・日本文学科1年)

 サマーキャンプでは、ポップ作りや図書館ツアーなどで、同じ学科を志す人達と学年を問わず交流することができます。一人での参加でも、友達と一緒に参加しても楽しめると思います。夏の思い出作りにもなると思うので、興味のある方はお気軽にご参加ください。

 

 CJサマーキャンプの参加申し込みは、2025年7月13日(日)まで。今年も紀伊国屋書店で実際にPOPを作っている宗岡さんと上野さんを迎えて、POP作成のコツ講座とPOPの総評をしていただきます。自分だけのPOPを作って、大好きな本の世界に浸ってみませんか。

木下さん(本学科2年)は、昨年、学内で実施された「日本漢字能力検定」(漢検)の「2級」(常用漢字がすべて読み書き活用できるレベル)に挑戦し、見事、満点で合格しました。この成果により、今年、日本漢字能力検定協会から「成績優秀者」として表彰され、令和6年度の「優秀賞(第2回 2級)」を受賞することになりました。検定協会から届いた受賞のお知らせによると、表彰状は9月上旬に届く予定で、協会HPに開設される特設サイトでも、その功績が表彰されるそうです。

木下さんは、1年生の時に学科の専攻科目である「漢字と故事成語」を受講しながら、漢検の勉強を行ったことから、今年度、同科目を受講し、同じ目標を持つ学生たちのために、「合格体験記」を書いてくれました。この体験記は4月に同科目の授業で受講生たちに配布されましたが、そこには勉強期間や使用したテキスト(教科書である問題集・授業で配布されたオリジナル教材・勉強会で貸し出された問題集)などの具体的な説明の他、これから検定にチャレンジする人たちへ向けたメッセージ・アドバイスもあり、受講生たちの参考や励みになったようでした。ここでは、メッセージ・アドバイスの部分を抜粋してご紹介します。

「あまり根を詰めすぎず、自分に合ったペースで勉強をする事が、最後までモチベーションを保つコツだと思います。私は、音楽や動画を流しながら一日中ゆるゆると勉強した日もありました。努力すればその結果は出るので、 最後まで頑張ってください。」

 

さらに、今回の受賞の知らせを受け、これまでの学びを振り返った感想も寄せてくれました。

「私は、小説を読んだり、マンガやアニメを見たりするのが好きなのですが、作品中の会話や台詞に四字熟語を使った表現が出てくることがあります。それらをすぐに理解できると、勉強したことが身に付き読解力が向上していると実感します。また、知識を要し奥深く複雑でありながら面白味がある物語を、以前よりも理解できるようになりました。自分の趣味をより深く楽しめるので、生活が少し豊かになった気がして、さらに漢字に興味を持つようになりました。」


木下さん、「優秀賞」受賞、おめでとうございました。日本語・日本文学科には、漢字の学びが役立つさまざまな授業がありますので、これからも楽しみながら学んでいってください。

 6月8日(日)オープンキャンパスでは、日本語・日本文学科、松下博文教授によるミニ講義が開催されました。その内容を紹介します。

「吾輩はホラー作家である 漱石のミステリー小説」

◆「猫」の最期は?

 みなさんは、「吾輩は猫である」の結末をご存知ですか。主人公の「猫」は、ビールを飲み、足を滑らせ、台所の水瓶に落ちて溺死してしまいます。作品の書き出しは滑稽で陽気で面白いですけれども終わりはなんともホラーでミステリアスな結末になっています。しかし、あの有名な「こころ」にしても、「先生」をめぐる物語はストーリーが進んでいくにしたがい、謎が深まりミステリアスな展開になっています。

◆「夢十夜」の仕掛け

 漱石作品のなかでもっともホラーで身の毛がよだつ作品が「夢十夜」に収められている「第三夜」です。この作品にはいくつかの「仕掛け」(コトバのなぞ)が仕組まれています。その仕掛けはなかなか巧妙で、コトバの向こう側のコード(意味の枠組み)を解読してはじめて、そのコトバに込められた漱石の「仕掛け」を見破ることができます。ここでは二つの仕掛けを紹介することにしましょう。

◆背中の子供はなぜ「六つ」

六つになる子供を負(おぶ)っている。たしかに自分の子である。ただ不思議な事にはいつの間にか眼が潰(つぶ)れて、青坊主になっている。

 漱石はなぜ背中の子供を六歳に設定したのでしょうか。古来日本では〈七歳までは神のうち〉と言い、数え年七歳までを神の子として扱う風習がありました。七歳をすぎると一人前の「人」になるということですが、逆に言えば、七歳以下は「人」ではないということです。すなわち人間の形をしていない妖怪、鬼の類だということです。その昔、多くの子供は七歳を迎える前に病気等で亡くなっていました。父親が負ぶっている〈六つ〉の子供は「死児」(妖怪・餓鬼)であったのかもしれません。では、父親と子供はどこに向かって歩いていくのでしょうか。

◆「左」が意味するもの

しばらくすると二股になった。自分は股の根に立って、ちょっと休んだ。
「左が好いだろう」と小僧が命令した。左を見るとさっきの森が闇の影を、高い空から自分らの頭の上へ抛(な)げかけていた。
「御父さん、その杉の根の処だったね」
「うん、そうだ」と思わず答えてしまった。
「文化五年辰年だろう」
なるほど文化五年辰年らしく思われた。
「御前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね」
自分はこの言葉を聞くや否や、今から百年前文化五年の辰年のこんな闇の晩に、この杉の根で、一人の盲目を殺したと云(い)う自覚が、忽然として頭の中に起った。おれは人殺しであったんだなと始めて気がついた途端に、背中の子が急に石地蔵のように重くなった。

 すでに気づいているかもしれませんが、子供の呼び名が〈小僧〉に変わっています。父親は子供の存在がうとましくなり、森の中へ捨ててしまおうと考えているのです。途中、道が二股になりました。背中の〈小僧〉は「左」に行くように命令します―子殺しの現場へ-父親はこの森のこの杉の根元のこの場所で百年前に我が子を殺していたことを自覚します。

 ここで留意すべきは「左」という方向です。なぜ、子供は「左」に行くように命令したのでしょうか。ご承知のように、「左」は反時計回り、時間を過去にさかのぼる方向を示しています。漱石はこの作品のクライマックスに「左」という反時計回りの装置を仕掛けていました。この仕掛けはなかなか見破ることが困難です。

 漱石の作品にはさまざまな謎が仕組まれています。文章をていねいに読み解きながらあなたも名探偵コナン君になってコトバのコード(意味の枠組み)を探してみましょう。いろいろ面白いコードが見つかるはずです。

 次回のオープンキャンパスは、7月12日(土)に開催されます。次回では、人見誠准教授による中等国語教職に関するミニ講義が予定されています。中学・高校の国語教諭を目指す人は、必見の講義です。国語の教員を目指す人も、日本語教員を目指す人も、読書大好きな人も、是非とも筑女の日本語・日本文学科の学びを体験してみてください。

 6月8日(日)にオープンキャンパスを開催いたしました。ここでは日本語・日本文学科の説話翻刻ワークショップの様子を紹介します。

 恒例となりつつある説話翻刻ワークショッップ。今回は元禄二(1689)年に出版された『浄土勧化三国往生伝』のうち、「猿」に関する説話を翻刻しました。「翻刻」とは、写本や古典籍などを読み取りそのまま活字化(テキスト化)する作業のことです。

 説話の内容は、猿回しの飼っていた老猿が主人のマネをして合掌して念仏し、死んだ後に夢に出てきて「おかげさまで極楽往生しました」とお礼を述べるというものでした。「念仏スル体(テイ)ニテ口ヲ動(ウゴカ)ス」という仕草が、ちょっぴり可愛いと感じた人もいたことでしょう。難読漢字や合略仮名に戸惑いつつも、4年生の先輩たちの助けを借りつつ、熱心に翻刻に取り組んでいただきました。翻刻の楽しさを満喫できたのではないかと思います。

 中学校・高等学校の国語教員、日本語教員を目指したい人、文学が大好きな人、読書が大好きな人にとって、筑女の日本語・日本文学科は最適の環境です!
 次回のオープンキャンパスは、7月12日(土)です。説話翻刻ワークショップも,もちろん開催します。また,ミニ講義では、人見誠准教授による国語教職に関わる講義を予定しています。是非とも、日文での学びを体験してみてください。

 4月19日(土)オープンキャンパスにて、文学部 日本語・日本文学科では説話翻刻ワークショップを開催しました。今回は寛文元(1661)年に出版された片仮名本『因果物語』のうち、「蛇」に関する説話を翻刻しました。「翻刻」とは、写本や古典籍などを読み取りそのまま活字化(テキスト化)する作業のこと。参加高校生の皆さんには、はじめての翻刻にチャレンジしていただきました。

 

 説話の内容は、亡くなった妻が蛇になって夫の首に巻きつくという恐ろしいものです。しかし、周りの人があまりに怖がるので仕方なく首に手ぬぐいを巻いた、というのは少し滑稽でしたね。難読箇所もありましたが、3年生と4年生の先輩たちの助けを借りつつ翻刻の楽しさを実感できたのではないかと思います。
 翻刻ワークショップ終了後は、相談ブースにて高校生の皆さんの疑問・質問に答えるコーナーを設けました。先輩学生を含め、大学の雰囲気、授業、取得できる資格、サークル、学生寮などについて、和気あいあいと話がはずみました。
中高の国語教員、日本語教員を目指したい人、また「とにかく本が好き!」という人にとって、筑女の日本語・日本文学科は最適の場所です!

次回のオープンキャンパスは、6月8日(日)に開催されます。6月オープンキャンパスでは、いよいよミニ講義(近現代文学)がはじまります。また、翻刻ワークショップでは「猿」の説話を翻刻する予定です。是非とも、日本語・日本文学科の学びを体験してみてください。

今年度、日本語・日本文学科は、71名(内、編入生1名)の新入生を迎えました。

新入生の皆さんは、4月2日の入学式の後、学科オリエンテーションや履修登録を経て、緊張しながらも、しっかりと一年間の時間割を作成していました。                        4月9日は、学科の新入生歓迎行事の「フレッシャーズセミナー」が行われました。今回はその時の様子を写真とともにご紹介します。


「フレッシャーズセミナー」は、まず、学科教員の「アビスパの試合を見に行こう!」などのユニークな挨拶から始まりました。                                      新入生の皆さんも緊張がほぐれたようで、会場のあちらこちらで笑顔が見られました。


次に、「基礎ゼミナール」のクラスに分かれ、新入生・教員・先輩の協力学生が、それぞれに自己紹介カードを作成、発表し、交流を深めました。


続いて、「学科の学び」の紹介として、時里奉明先生による「九州国立博物館」の講話が行われました。                                               講話では、九州国立博物館の見どころが豊富なスライドで紹介され、皆、熱心に聞き入っていました。歴史と環境にめぐまれた太宰府で学ぶ意欲が高まったのではないでしょうか。


 その後のランチタイムは、キャンパス内のカフェで、みんな一緒にお弁当を食べました。和やかな雰囲気の中、会話も弾んでいたようです。
いよいよ授業が始まりました。
新入生の皆さんの大学生活のスタートを、教員一同、応援しています。

『学芸員の星たち』が出来上がりました。『学芸員の星たち』とは、博物館学芸員課程の4年生の編集による、学外の博物館実習体験のレポートを元にした冊子です。
今年度は、6名の有志により編集されました。
学外実習の概要、学内実習、博物館見学と、その内容も充実したものになりました。
文学部の日本語・日本文学科英語学科アジア文化学科では、博物館で働くための「学芸員の資格」を取ることが出来ます。
博物館・美術館について学び、学芸員の資格、目指してみませんか。

*この記事は、日本語・日本文学科、英語学科、アジア文化学科に共通して掲載しています。