福岡の女子大学|筑紫女学園大学
【シリーズコラム⑤】「物価高と社会福祉②~こども食堂の本質を考えてみよう~」
- 2025年10月13日 -

第5回「物価高と社会福祉➁~こども食堂の本質を考えてみよう~」
「こども食堂」は高校生の皆さんもご存知でしょう。
食事を十分にとることが困難なこどもたちに対して、
おもに民間のボランティア団体などが自主的な取組みとしてスタートしたといわれます。
最近では民間団体に対して行政が補助金を支援する動きもみられます1)。
しかしながら、昨今の物価高によって、
こども食堂を実施する民間団体の運営が困難になっているとの声が挙がっています。
また、給食がない夏休み期間には1日2食しか食べることができないこどもたちの実態も報道されています2)。
物価高の影響は、こども食堂を運営する民間団体をはじめ、
給食がない夏休み期間中のこどもたちにもさまざまな影響をおよぼしています。
こども食堂がなぜ必要なのか、
必要とするこどもたちを取り巻く状況、
もっといえば、こどもを取り巻く家族がどのような状況なのか、
を考えていくことが重要です。
そのうえで、民間団体に頼るだけで、
こども食堂の本質的な問題が解決するのかどうか、
この点を大学で詳しく学んでいきます。
1)こども家庭庁は支援団体に対して補助金を出す事業を行っています。
詳しくはこども家庭庁HPを参照。
https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya/kodomo-syokuji-koubo/8533c1cf
2)RKBで放映された「「早く学校が始まってほしい」給食がない夏休み
”1日2食”困窮家庭の支援は 子ども食堂は連日定員いっぱい」は以下のリンクです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/69f417e5c963aaadc97bd8362df2f13ff103ca67
これまでの「筑女・社会福祉コース」のコラムもご覧ください。
第1回「社会問題に関心がある高校生のみなさんへ~社会福祉への誘い~」
https://www.chikushi-u.ac.jp/news/social-welfare/10571/
第2回「過労死と社会福祉➀」
https://www.chikushi-u.ac.jp/news/social-welfare/10627/
第3回「過労死と社会福祉➁~労働問題の影響とは?~」
https://www.chikushi-u.ac.jp/news/social-welfare/10644/
第4回「物価高と社会福祉➀~くらしを支える社会的条件~」
https://www.chikushi-u.ac.jp/news/social-welfare/11015/