過労死と社会福祉の密接な関係

人間科学部 心理・社会福祉専攻 社会福祉コース

【シリーズコラム②】「過労死と社会福祉」

- 2025年07月21日 -

コラム➁「長時間労働に伴う過労死と社会福祉」


現代の社会は「働く人たち」で構成されているといっても過言ではありません。
「働き方改革」「ワークライフバランス」といった言葉を耳にするでしょう。
働く人の問題、すなわち労働問題(長時間労働や低賃金)は
社会福祉と密接な関係があります。

長時間労働によって心身のバランスを崩し、休職する人は少なくありません。
例えば2023年度にうつ病などで休職した教員は7千人を超え、
過去最多に達したとのニュースも報道されています1)。

休職したら、困るのは本人だけではありません。
その家族も本人の収入が一時的になくなったり、
低収入になることで、生活に影響をもたらします。

また、過労死に関して国の発表によれば、労働災害と認定され、
労災支給決定された件数は前年度よりも多くなっています2)。

もし家族が過労死になった場合、
残された家族の生活はそれまでよりも厳しくなる可能性があります。
「今後の生活費はどうなるの?」
「子どもの学費は?」
「家賃や車のローンは?」

このように、過労死がもたらすさまざまな生活問題に対応するのが
社会保障・社会福祉です。

過労死をした本人に対してその補償を社会保障制度で、
残された家族の生活問題を社会福祉制度で支えます。
いいかえれば、社会保障・社会福祉が機能しないと、
このような過労死に関わる問題を抱えた人たちに対して、
「それはあなたの責任でしょ!」
いわゆる自己責任で片づけてしまう可能性があります。

社会福祉は現在社会を支える大切な働きをしているのです。

1)NHK WEBニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241220/k10014673801000.html
2)厚生労働省「令和6年版過労死等防止対策白書」(概要版)

 

=今後のコラム予定=
(1)低賃金と社会福祉
(2)「Mrs. GREEN APPLE」(ミセス)の
歌の世界から読み解く社会福祉
(3)物価高とわたしたちのくらし
(4)ごみ問題と社会福祉はどうつながるのか?
(5)アルバイトと社会福祉
(6)選挙と社会福祉
(7)アーティストのライブ会場と社会福祉
(8)不登校経験のあった学生が社会福祉を学んで・・
(9)eスポーツと障害のある人
(10)ドラマ・映画と社会福祉
(11)居場所がない少年・少女を多角的に学ぶ社会福祉
(12)家族のお金と社会福祉のつながり
(13)障がいのある学生とともに大学で学ぶ意味
(14)誰かの役に立ちたいと思っている高校生へ

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