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【社会連携センター】公開講座を実施しました

【社会連携センター】公開講座を実施しました

- 2024年11月11日 -

 11月2日(土)筑紫女学園警固キャンパス水月ホールにおいて、クロスオーバーアジア塾2024 越境する『源氏物語』~日本・アジア・世界~の「43種類の言語に翻訳された『源氏物語』-アジアを歩いた調査報告-」を開催しました。ご講師はNPO法人〈源氏物語電子資料館〉代表理事の伊藤鉃也先生です。
第三回となる今回の講座では、伊藤先生が編した3冊の資料を用いて、43種類の言語に翻訳された『源氏物語』を各国に渡って調査した報告が行われました。世界中で『源氏物語』の翻訳本の収集活動をなさってきた伊藤先生ですが、実は外国語が堪能というわけではないそうです。しかし、海外で「Genji, please.」というだけで『源氏物語』に巡り合えたり、大学の書庫を歩いていると偶然『源氏物語』を見つけたりされたそうです。これを伊藤先生は「本がおいでおいでと呼んでくる」と表現し、さらに翻訳本を求める過程でその翻訳者本人と出会うなど意外な縁が多いそうです。その縁の一つでインドにて『源氏物語』を探す際に、本学のアジア文化学科村上明香先生とも出会ったそうです。
これらの翻訳本の研究方法として、外国語に訳された『源氏物語』をもう一度日本語に戻す「訳し戻し」を行います。この研究方法によって、日本とその国の文化的な相違点が分かり、今後の異文化交流に活かされることが期待できるようです。

 私自身、大学のゼミで文化財の多言語化について研究しているのですが、訳し戻しという文化を伝える新たな方法を知り、より深く調べてみようと感じました。

[報告・撮影]英語学科4年 郷原 里

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