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公開講座「子どもの心とウェルビーング」②を開催しました【生涯学習センター】

10月8日(土)筑紫女学園大学8103教室において、公開講座「子どもの心とウェルビーング②災害による子どもの心への影響とその支援」が開催されました。
講師は、本学人間科学部人間科学科人間関係専攻の西原尚之教授です。
今年の人間科学部の公開講座は「子どもの心とウェルビーング」というテーマを掲げ「子どものしあわせ(ウェルビーング)」を大人がどう実現していくか一緒に考えようとするものです。
今回の講義内容は「災害で傷ついた子どもの心」がテーマでした。特に今年は、3月11日に東日本大震災が起こったこともあり、はじめに災害の種類、災害が人に与えるダメージや、トラウマによって引き起こされる行動・症状が具体的に紹介されました。そして、傷ついた子どもの心にとって重要なケアとは何かというポイントが配布資料と事例を通して示されました。また配布資料の他に、絵本を使用し、子どもが自らの気持ちを表現することの大切さや気持ちを受容するということの意味を強調されました。
講義の中で、私が一番印象に残っているのは絵本の「へっちゃら君」のお話です。
絵本独自の目線で「心の傷」に、どう向き合い前に進んでいくべきなのかがよくわかる内容でした。「頑張り過ぎない」、「自分を大切にすること事」の大切さを、子どもだけではなく大人にも優しく温かく諭してくれる作品で、胸が熱くなり涙が溢れてきました。私が思うには、今の時代に合うテーマの作品です。
参加者の多くは女性の方で子ども連れの方や年配の方までいらっしゃって、熱心に講義を受けていました。質問コーナーでも、講義内容をもう少し詳しく教えてほしいとの要望もあり個人的に質問をされている方もいました。
そして最後に、講師は、ストレスが全部悪いわけではなく、自身を成長させてくれるものでもあるということ事を自身の体験を交えながら話され講義が終わりました。
報告/文学部 人間福祉学科3年 小笹 真由 (公開講座サポーター)
*今後の予定は、以下のとおりです。
③10月15日(土)
テーマ:保育の現状と憲法
講師:宇治和貴(人間科学部講師)
④10月22日(土)
テーマ:「発見された子ども」とは?-子どもの幸福論-
講師:浅田淳一(人間科学部教授)
●公開講座の詳細・受講申込みはこちらから↓↓↓↓
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