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公開講座「アジア塾」①を開催しました【生涯学習センター】

10月6日(木)太宰府いきいき情報センターにおいて『アジア塾』「アジア楽園めぐり-日本・インド・西アジアの理想郷-」①現世の極楽-平安時代の浄土教美術より-を開催しました。
講師は、文学部アジア文化学科講師の緒方知美先生です。
今回の講座のテーマは「現世の極楽-平安時代の浄土教美術より-」で、仏教美術の専門である緒方先生が浄土教の美術作品を紹介するという形で平安時代の楽園めぐりをしてもらう、というものでした。
まず最初に、平安時代に常行三昧をおこなった円仁、『往生要集』を出した源信、口称念仏で罪人も救われると説いた法然についての説明がありました。次に、史料を使って平安時代の世相と仏教芸術の説明をされました。どのような時代だったか、人々はどのような考えだったかを理解したうえで、まず、平等院鳳凰堂をスライドに映し、作品データをもとに説明されました。スライドに映された映像について、左右に翼廊がついているのが特徴で、中の仏像は顔が丸く理想的な体つきで、瞑想するような顔立ちである、極楽世界を現世にうつしたかのような平等院、と受講者のみなさんにたくさんの写真を見せ、細かく解説されました。次に富貴寺大堂です。ここでもスライドを使い、たくさんの映像を見ることが出来ました。富貴寺の阿弥陀仏は等身大であることや、平等院とは違った彫刻や色の塗り方などを紹介されました。他にも、天寿国繡帳や観無量寿経変相図などもスライドに映され、それがどうなっているか細かいところまで拡大して映しだされたりして、受講者のみなさんから納得の声などが聞こえることも多々あり、それに加えた説明に感心されているようでした。スライドでの紹介の良さがうかがえました。
報告/文学部アジア文化学科2年 柘 真莉子(公開講座サポーター)
*今後の予定は、以下のとおりです。
②10月13日(木)
テーマ:インドにおける天界と極楽
講師:小林久泰(大学人間文化研究所リサーチアソシエイト)
③10月20日(木)
テーマ:「パラダイス」とエデンの園
講師:大津忠彦(文学部教授)
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