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「卒業生が語る国際交流―青年海外協力隊 体験談」を開催しました【アジア文化学科】

 5月19日木曜日、本学スクヮーヴァティーホールにて、アジア文化学科主催の〈卒業生が語る国際交流〉「青年海外協力隊体験談―キルギスでの出逢い」が実施されました。講師に、本学アジア文化学科卒業生の古賀知美さんをお招きして、青年海外協力隊員としての経験を語って頂きました。
 古賀さんが派遣されたのは中央アジアに位置するキルギスという国です。そこで2年間、中学校において音楽とコンピュータの授業、そして生徒の日本への関心を高めるための活動を行ってきました。
 講演では、キルギスにおける教育の現状や、パソコンの授業における言葉の壁についての話、また自分に何ができるだろうと考えて出した答えの日本語クラブの活動など、様々な活動内容の話を聞くことができました。聴講していた学生は、普段馴染みのないキルギスという国での活動について熱心に耳を傾けていました。中でも、日本のような経済発展を望むのではなく、宴会とお酒がある今のままでいいとキルギスの人々は考えている、という話は印象深いものでした。それは単なる文化の違いのみならず、日本にとって大切なものは何かについて改めて深く考えさせられるものでした。
 講演会後には、古賀さんと、古賀さん同様かつて協力隊としての派遣されていたお二人を交えながら、ささやかな茶話会が催されました。三人とも学生の質問に優しく丁寧に答えてくださり、茶話会は終始和やかな雰囲気でした。一方で、どれ程真剣に活動に取り組んだのかがひしひしと伝わり、実際に協力隊員として同じような経験をしてみたいと思うほどでした。
 今回の講演会は、普段授業で学習している事がより身近に感じられるものであり、視野が広がるものでした。これからの学びの奥行きが広がるような気がします。また実際に経験した人の生の言葉は本当に強いと感じ、経験することの重要性にも気付かせてくれる、有意義な講演会でした。
アジア文化学科2年 松舟裕子