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公開講座「健全な食生活をめざして~ともにつくり・食べ、生きる~」を開催しました【生涯学習センター】

 6月26日(土)エルガーラホール7階 中ホールにおいて、本学短期大学部現代教養学科主催の「健全な食生活をめざして~ともにつくり・食べ・生きる~」を開催しました。
 講師は群馬大学教育学部 教授 高橋久仁子先生です。
 本講座は、①マスメディアと食の情報、②フードファディズム、③「健康食品」の問題性、④宣伝広告のトリック、⑤食の男女共同参画、⑥食生活の基礎・基本という内容でした。
 まずマスメディアと食の情報では、いくつかの健康に関する娯楽番組の問題を例に、テレビ番組の情報は事実が間違っている場合があったり、大げさに書かれていたりなど、番組構成に都合のよいことだけを強調する傾向があるとのことでした。そのため情報を批判的に読み解く力が必要とのことでした。
 次のフードファディズムとは、食べ物や栄養が、健康や病気に与える影響を過大に評価したり信じるというものです。数年前に流行した寒天やバナナを使ったダイエットの例では、ダイエットに効果のある物質は含まれているが、ごく微量であるため、その食品を少し食べただけでは効果は出ないとのことでした。
 3つ目の「健康食品」の問題性では、健康食品には有害物質や医薬品成分を含む食品もあるとのことでした。
 4つ目の宣伝広告のトリックについては、宣伝広告は「ダイエットに効果がある」のように断定的に書かれているわけではないのに、私たちがそれを期待しているために、そのような意味だと勝手に思いこんでいる場合が多いため、宣伝広告ではなく、栄養成分を読むことが大切であるとのことでした。
 5つ目の食の男女共同参画では、買い物に行ったり食事を作ったりなどの食事に関することは女性だけの仕事ではなく、家族みんなの仕事であると言われていました。
 最後の食生活の基本・基礎では、主食、主菜、副菜を必要なだけ適度に摂取することが大切とのことでした。
 あいにくの雨にもかかわらず、幅広い年齢層の方々がたくさん受講されていました。また現代教養学科の学生の方々も授業の一環として参加されており、みなさんメモを取りながら聞かれていました。ときには笑いもあり、食についてあらためて考えさせられるものでした。
                     (報告/発達臨床心理学科4年 入江愛美)
●公開講座の詳細・受講申込みはこちら
http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/index.html