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公開講座「ガムラン・ワークショップ~音楽によるともいき~」を開催しました【生涯学習センター】

 9月23日(水)筑紫女学園大学飛翔会館3階スクヮーヴァティーホールにおいて、「ガムラン・ワークショップ~音楽によるともいき~」を開催しました。
 講師はアジア文化学科の田村史子准教授です。
 この講座では、インドネシアのジャワ島の合奏音楽ガムランを体験演奏します。午前中に初心者コースが開催され、午後に市民団体「プラティウィ」の練習が行われました。
 午前10時から始まった「ガムラン・ワークショップ」にはいつもより多くの人が参加され、子どもからお年寄りまで幅広い世代が集まっていました。最初にアジア文化学科の学生、卒業生がガムランの演奏を行った後、田村先生のガムランについての説明が始まりました。ガムランとは一つの楽器のことを指す訳ではなく、15種類の楽器を全てまとめてガムランというそうです。ガムランと西洋音楽の違いを田村先生は「指揮者がいないこと。楽譜がないこと」と言われました。ガムランは楽譜に頼らす、先輩の演奏を見ながら覚えていきます。それはアジアの文化の一つでもあるそうです。また、何の曲をしようと決めてから演奏が始まる訳ではなく、ボナンと呼ばれる楽器のイントロを聞き自然と演奏に入っていきます。だから、楽器を通じて人々の心が合わさっていないとガムランは成り立たないとのことでした。
 参加者が各自、様々な楽器を体験した後、合奏練習が始まりました。いきなりの合奏ということで、参加者の皆さんは戸惑われているようでしたが、学生に教わりながら真剣な表情で練習に取り組まれていました。合奏が終わった後、「難しかったけど、良かった」「次回も参加したい」といった声があちこちで聞かれ、晴れやかな顔をされていました。
 午後2時からは市民団体「プラティウィ」の練習が始まりました。ガムラン演奏の経験者の方ばかりなので、手慣れた様子で演奏されていました。「プラティウィ」とはジャワ語で大地という意味で大学生と卒業生、ガムランークショップに来られた方で構成されたそうです。近々開催されるコンサートに向けて、熱心に練習されていました。
 ガムランは一つの楽器では音楽を奏でることはできませんが、全ての楽器が合わさると素晴らしい音楽になります。人は一人では生きていけない、ガムランは私達に「共に生きる(ともいき)」の精神を教えてくれているような気がしました。
 この日は、NHK福岡放送局とケーブルステーション福岡の取材の方も来られました。その映像は、それぞれ夕方のニュースで放送されました。
 
              (報告/アジア文化学科1年 野田 真紀子)
*次回は10月25日(日)、11月29日(日)に開催します。
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