お知らせNews

公開講座「子どもの育ちを支える人のために~こころ・発達・関わり方~」(第2回)を開催しました

8月9日(土)本学8302教室にて、「子どもの育ちを支える人のために~こころ・発達・関わり方~」の第2回目を開催しました。本学発達臨床心理学科教授の酒井均先生より「ことばの発達を考える」をテーマにお話しいただきました。
発達の過程で母親が特に悩みを抱えやすい「ことばの発達」にどのような機能があるかが説明され、次にことばの学習には ①聞き取る力(聴覚)、②音を出す力(発音能力)、③言われていることがわかる力(言語理解)、④人と関わる力 の4つの側面があること、そしてそれぞれに対する具体的な支援方法について、酒井先生自身が子どもや保護者と関わってきたことのエピソードを交えながら解説をしていただきました。
「子どもはひとつのことを変えるだけで、それがすべての発達に関わって良い影響を与えることが多いのです。遊びの中でもことばの力は育っていきます。もし子どもの発達上の問題で困っているのであれば、子どもが好きなこと、やりやすいことから支援を始めても構いません。それが多くのことに関わってゆき、良い影響をあたえることにつながります。この講座で、ことばのみでなく、いろいろな発達をサポートしていけるようになっていただければと思います。」
このように仰る酒井先生からは、どこか「子どもの育ちをみつめる」あたたかさを感じました。
今回の講座について受講者に伺ったところ、このような感想をいただきました。
「発達について勉強したいと思ったので、この講座を受けにきました。発達障害については、“自閉症”と一口で言ってもその子その子で違うので、そういったことを理解したり支援したりするための方法をもっと勉強してゆかなくてはいけないなと思いましたね。」(元保育士・女性)
本講座「子どもの育ちを支える人のために」は、主に子どもと関わる保育者を対象としていますが、学生の立場としても子どものことばの発達における具体的な支援法を知ることができた点で大変有意義な講座であったように思います。
次回は、第3回「思春期のこころをみつめ、よりそうには」(9月13日開催)に続きます。
(報告/現代教養学科2年  元村 菜津美)
公開講座の詳細・受講申込みはこちら
http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/index.html