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【社会連携センター】第28回仏教学研究室公開講義が開催されています

 10月1日(土)より長崎市民会館(長崎市魚の町5番1号)において、第28回仏教学研究室公開講義「ビジュアル〜ブッダの歩んだ道〜」が開催されています。
この講座は、ブッダの歩んだ道を、インド・ネパールの写真資料とともに紹介し、ブッダの生涯を追体験する連続講座です。

 

 この度は長崎市仏教連合会・浄土真宗本願寺派長崎教区の後援を受けての開催ということもあり、初めての開催地であるにもかかわらず多くの方にご来場いただくことができています。

 10月1日(土)は、第1回目『誕生の地:ルンビニー』が開催されました。ご講師は文学部 准教授 川尻 洋平先生です。
第1回目は、ブッダが誕生したルンビニーを取り上げました。マーヤー夫人が沐浴したといわれる「ルンビニーの池」や、ブッダが誕生したまさにその地点を示すマーカーストーンなどを最新の研究成果とともに紹介しました。参加者は熱心に聞いておられ、ルンビニーの状況を示す史料についての質問やインドで仏教が滅んでしまった理由などについて質問があがりました。

 10月8日(土)は、「ビジュアル〜ブッダの歩んだ道〜」の第2回目『王舎城の悲劇:ラージギル』が開催されました。
ご講師は人間科学部 准教授 宇治和貴先生です。
第2回目は、釈尊が伝道活動を展開した、ラージギルを中心に解説されました。特に、多くの経典の説話が残る「王舎城の悲劇」についての話を紹介されました。浄土真宗では『観無量寿経』のエピソードとして有名な、王舎城の悲劇だが、この話は『涅槃経』などにも引用してあり、当時、釈迦の救いを代表するものとして語られていたと考えられています。最後には、このエピソードと親鸞の思想についての関連性について紹介をされました。


最終回となる第3回目『涅槃の地:クシナガル』は、10月15日(土)に同会場にて開催されます。