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公開講座「日本語ライティング講座~伝わる書き方~」を開催しました【社会連携センター】

 9月15日から4回にわたり、公開講座「伝わる書き方〜日本語ライティング講座」を実施しました。

 前半の2回は、本学教員が基礎講座を担当し、後半は文章のプロをお招きしての講座です。中川茂先生は、長らく西日本新聞の論説委員を務めてこられました。現在はその経験を生かし、本学をはじめ複数の大学で教鞭を執っておられます。この講座も、一昨年の初回から担当してくださっています。
 後半2回のようすをご紹介しましょう。

 第3回目は、「分かりやすく伝える」ための基本について、新聞記事を中心としてお話いただきました。記事の構造、各部分の書き方、留意点など、実際の記事を見ながら具体的に学んで行きます。架空の取材メモをもとに、皆で記事を書いてみるという実習もありました。
 見出しをどう付けるか。5W1Hは? 最初に示す事実と、状況を伝える部分の切り分けはどうしよう。読者にインパクトを与える表現は??
 皆さん、書いたり消したり、少し苦労しながら記事を書き上げていきました。何人かの方の記事案が読み上げられ、これをもとに更に具体的な留意事項の説明が続きました。
 記事の書き方を考えることは、事実をきちんと伝える方法を学ぶということです。これを、日常生活の、例えば「報告・連絡・相談」などを行う場合に是非活用しましょう、ということが本日の締め括りとなりました。

 第4回目は、「コラム、エッセイの表現」がテーマでした。
 受講者の皆さんへは第1回目に「『道』という題でコラムを書く」という宿題が出されていました。3回目に提出されたコラム原稿について、中川先生の評文が返されます。皆さん、しばらく無言でコメントに読みふけりました。
 前回の「記事」とは異なり、コラム、エッセイでは素材の選び方、その扱い方などに筆者そのものが出てくることになります。コツとして示されたいくつかをご紹介しましょう。

  「文章は料理と同じ。材料と調理法の組合せでどんなにでも良くなる」
  「テーマを決めたら材料を仕込む。そこで自分だけの鮮烈な体験を使おう」
  「出だしで『へ~』、中程で『ほ~』、最後に『おぉそうか』を目指そう」
  「出だしと末尾を熟考しよう」

 実例として先生が書かれたエッセイが配られました。そこには、先生の同級生、村上龍氏の『半島を出よ』執筆にまつわるお話が紹介されています。中川先生が「西日本新聞の横川茂人君」として登場すること、遡って高校時代の話、卒業後東京で過ごされた日々の話など。「脱線になりますが」ということでしたが、プロの文章家のお二人の実像に少しばかり触れることができて、参加された皆さんもそれぞれ思うところがおありだったようです。

 今年は台風の当たり年でした。毎週末台風が接近する中で、とうとう4回目の講座は1週間の順延となってしまいました。そうしたアクシデントもありましたが、今年も多くの皆さんに熱心に参加していただきました。

 「伝えるー伝わる」ということは、私たちの生活にとても重要な役割を果たすものです。今回の講座が少しでもお役に立てば幸いです。