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公開講座「第21回仏教文化講座」④を開催しました【社会連携センター】

 7月4日(水)いきいき情報センターにおいて、第21回仏教文化講座「『浄土三部経』に学ぶ④」が開催されました。講師は文学部准教授の小林久泰先生です。

 今回のテーマは「『阿弥陀経』に学ぶ」でした。まず、『阿弥陀経』とは何かから始まり、「阿弥陀」の語源、『阿弥陀経』の構成、極楽浄土の描写の順に講義が行なわれました。

 『阿弥陀経』とは、「浄土三部経」の一つで、阿弥陀仏が治める極楽浄土の素晴らしさが簡潔に説かれたものです。また、『無量寿経』に比べて内容が短く書かれていることから、通称「小経」と呼ばれています。

 今回の講座で一番印象深かったのは、『阿弥陀経』と日本の関わりです。『阿弥陀経』のサンスクリット本の刊行は、近代インド哲学研究において極めて重要な意味を持つ出来事でしたが、そのテキストは平安時代に遣唐使を通じて日本に伝わっていた写本が元になっています。しかも、その写本をインド学の権威、マックス・ミューラー氏のいるオックスフォード大学にもたらしたのは、二人の日本人留学生でした。そして、マックス・ミューラー氏が二人の協力により校訂し、修正したものは、現在でも『阿弥陀経』の標準的サンスクリット刊本として用いられるようになっているのです。このことを知り、私は仏教研究と日本との間にこのような関係があったことに驚きました。

 今回の講座は、私にとって、聞いたことはあるけれど詳しくは知らなかった『阿弥陀経』の内容や、さらにはその経典と日本人との深い関わりについて改めて学ぶことができた講座でした。

 

報告/文学部アジア文化学科1年 岸 陽向子(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
⑤ 7月11日(水)  親鸞の三部経観
講師:栗山俊之(現代社会学部教授)

 

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https://www.chikushi-u.ac.jp/lifelong/lecture/