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人間文化研究所主催 真宗文化財シンポジウム・史料展観を開催しました

2月3日(土)博多萬行寺を会場として、本学人間文化研究所主催のシンポジウムを行いました。日本近代の政治・宗教・福祉に及ぶ内容で、120名以上の参加者が3時間半におよぶシンポジウムを熱心に聴講しました。

第1部の基調講演では「明治国家と真宗」と題して山口輝臣先生(東京大学准教授)にお話しいただきました。明治時代、本願寺教団が政府の宗教政策に関与し、他の宗派に先んじて様々な社会活動に取り組んでいたことなどお話しいただきました。

第2部の七里恒順再考では「七里恒順と近代本願寺教団」と題して栗山俊之先生(本学教授)に、「萬行寺と龍華孤児院」と題して高石史人先生(本学名誉教授)にお話しいただきました。栗山先生は萬行寺の住職だった恒順の生涯と思想について『七里恒順和上言行録』を資料に紹介されました。高石先生は萬行寺の経営していた龍華孤児院が日本の近代慈善事業のなかで先駆的位置にあること、父の恒順から子の順之へいかなる理念が継承されたかを明らかするべきであることなど熱くお話しいただきました。

第3部のディスカッションでは時里奉明先生(本学教授)の司会により、近代化のもとでの政治・宗教・福祉の関連について様々な問題提起がなされました。
当日限定で萬行寺所蔵の貴重な近代資料も特別に展示され、歴史資料に触れながらその寺院をめぐる過去に思いを巡らすことのできる理想的な企画となりました。