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公開講座「第24回仏教学研究室公開講義」⑤を開催しました【生涯学習センター】

平成29年11月11日(土)に大牟田文化ホールにおいて、第24回仏教学研究室公開講義「晩年の親鸞~善鸞義絶事件・往生~」を開催しました。講師は人間科学部准教授の宇治和貴先生です。

これまで4回にわたって、親鸞のゆかりの地や親鸞の生涯について振り返りながらご紹介されてきました。その公開講義も今回が最終回となります。

今回は、自力と他力について語られました。一般的には、自力とは自分の力のことであり、他力は阿弥陀仏の力のことだとされていました。
このように、実際自分のみの力でできていることはごく僅かです。例えば、この講座に来る際にも車もしくはバスを使ったかもしれません。その車やバスは、作っている人がいてその乗り物に乗ることができています。生まれるときも、自分の力で生まれてきたでしょうか。人間皆、生まれようという意志を持って生まれたのではなく、気付いたらいつの間にか生まれていたのではないでしょうか。今ここに存在していることが不可思議なことであり、それが当たり前だと思っている人がほとんどである、自分の力と思っていることも様々な人の縁によってつながり支えあっているのだということを語られました。親鸞聖人は、こうした今自分自身がここにあることの尊さについて考えましたが、周囲には中々理解されなかったようです。

また、親鸞聖人は現代に渡って、様々な仏教の教えを残してきました。その親鸞聖人の命日は、旧暦で11月28日、新暦に直すと1月16日とされています。親鸞聖人の墓は、大谷本廟に石碑があるとのことです。

今回の講義では、親鸞聖人が亡くなるまでの生涯についてまとめていきました。これまで全5回にわたり講座を行ってきましたが、毎回席が埋まるほどのたくさんの方にご参加頂きました。この講座を機に、仏教に今まで親しみのなかった方も興味を持って頂けたらと思います。
 

報告/人間科学部人間科学科人間関係専攻発達臨床心理コース3年 野田愛美(公開講座サポーター)

公開講座の詳細・受講申込みはこちら
https://www.chikushi-u.ac.jp/lifelong/lecture/