お知らせNews

公開講座「九州ユース合唱団演奏会」を開催しました。【生涯学習センター】

 9月18日(月)、筑紫女学園高等学校講堂において、公開講座「九州ユース合唱団演奏会~ともに生き、ともに歌う~」を開催しました。講師は東京混声合唱団正指揮者であり、元フィンランド放送室内合唱団指揮者の松原千振先生と筑紫女学園大学人間科学部の今釜亮先生、鹿児島で活躍中の若手指揮者・曽木時人さんです。九州ユース合唱団とは九州を中心に全国から集まった16歳から30歳の男女から成る若手の合唱団です。
 今回の演奏会では、日本は福岡県や秋田県、富山県、岩手県、また日本を離れて東南アジア、カナダ、ハイチ共和国、エストニア共和国など、日本だけではなく世界のさまざまな国で歌い継がれる民謡を全て無伴奏で合唱しました。
 間宮芳生作曲 合唱のための『12のインヴェンション』より「まいまい」「米搗唄」「田の草取り唄」、西村英将編曲「筑後酒造り唄および炭鉱節」という曲は、昔労働歌として歌われてきた曲だそうです。これらの曲を聴いていると、昔は現在よりも歌が生活の一部として溶け込んでいたのではないかと思いました。また、当時の人達は歌を通して季節の訪れを迎えていたのではないでしょうか。
 R.Murray Schafer作曲「Rainchant 雨の歌」という曲は、音一つ一つで自然の音、特に雨天時の音を表現している曲で、聴いていてとても不思議な曲でした。それぞれのパートが雨音や雷の音などを表現していて、目を閉じていると雨の描写が浮かぶような演奏でした。
 演奏会前日の台風の接近に伴い演奏会の開催も危ぶまれましたが無事に演奏会を行うことができ、沢山の受講者の方が来られて若く美しい歌声に聴き入っていました。私自身も普段聞くことのない、さまざまな地域の民謡を題材にした合唱を聴かせていただきました。民謡一つでもそれぞれの国と特徴が表れており、また同じ日本でも地域によって少しずつ異なることを知ることが出来ました。それぞれの地域の食べ物や観光地を探すだけではなく民謡を通してその地域を学ぶということも面白いのではないかと思います。

報告/人間科学部人間形成専攻幼児保育コース4年 中原史歩 (公開講座サポーター)

●公開講座の詳細・受講申込みはこちら↓↓↓↓
http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/