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公開講座「九州ユース合唱団演奏会」を開催しました【生涯学習センター】

 9月19日(月)、筑紫女学園高等学校講堂において、公開講座「九州ユース合唱団演奏会~ともに生き、ともに歌う~」を開催しました。講師は東京混声合唱団正指揮者であり、元フィンランド放送室内合唱団指揮者の松原千振先生と、人間科学部講師の今釜亮先生です。九州ユース合唱団とは、九州を中心に日本全国から集まった16歳から30歳の男女から成る若手の合唱団です。
 今日の演奏会では、南は熊本や鹿児島といった九州から、北は岩手などの東北地方や新潟、さらにはインドネシアやカラフトまで、様々な地域で今日まで歌い継がれてきた民謡を全て無伴奏で合唱しました。

 若松正司編曲『アカペラによる二つの熊本県民謡』より「おてもやん」という歌はおてもやんという女性の嫁入りの歌で、歌詞が熊本弁だったのが驚きでした。
 この歌のように歌詞がその地方の方言になっている民謡も多いようです。

 池辺晋一郎作曲『東洋民謡集Ⅰ』より「サプ タンガン-一枚のハンカチ」というインドネシア民謡は、愛する人が残していったハンカチを見てはありし日のことを思い出してしまうという失恋の歌です。インドネシア語の歌詞で、ゆっくりとしたテンポの悲しげなメロディが印象に残る切ない歌でした。

 当日は台風の影響で雨が降っていましたが、悪天候にもかかわらずたくさんの受講者の方が来られ、合唱団の若々しく美しい歌声に聞き入っていました。民謡といえば「あんたがたどこさ」など有名な数曲しか知らないという方も多いのではないでしょうか。私もその一人でしたが、民謡は人々の暮らしに深く根付いたものであり、土地を愛することや生きることの素晴らしさを伝えてくれます。これからも受け継いでいくべき大切な文化遺産だと思いました。

報告/文学部日本語・日本文学科3年 喜多彩圭(公開講座サポーター)

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