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第10回仏教文化講座「親鸞と真宗の展開~本願寺展に向けて~」が始まりました

6月13日(水)より5週に渡り、太宰府市いきいき情報センターにて、秋から九州国立博物館で開かれる「本願寺展」に向けて、浄土真宗の開祖・親鸞聖人やその後の本願寺教団の展開などについて皆さんと考えていきます。
第1回目の講座は「親鸞の生涯と思想」。講師は本学学長の小山一行教授です。
まず、親鸞の生涯に触れ、不安を抱えた中世の時代背景と親鸞聖人の思想、仏の正意とは何かと講義は展開してゆき、最後に本講座の核心となる「親鸞の御教」「南無阿弥陀仏」についての説明がなされました。講座のポイントを小山教授に伺うと、「自分の命・人生とは自分の所有物ではありません。人は、自分の命を自分の意思で操作していると錯覚しがちですが、それに対して親鸞聖人は、命というものは何か大きな働きの中で賜るものだと仰いました。そういったことをこの講座で皆さんにお伝えできたら嬉しいですね」とお話ししてくださいました。
お足元が悪い中、募集定員を超える多数の方がご参加くださいました。受講者の一人ひとりの真剣な眼差し、100人を越える方々の真摯な背中には、何か圧倒されるものがあったような気がします。時間の関係で質疑応答の場は設けられませんでしたが、親鸞聖人の御教えを通して、自分の生き方について今いちど振り返る良い機会となったのではないでしょうか。
(報告:現代教養学科2年 藤岡佐織)