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公開講座「第19回仏教文化講座」④を開催しました【生涯学習センター】

 6月22日(水)に太宰府市いきいき情報センターにおいて、第19回仏教文化講座「『歎異抄』に学ぶ」を開催しました。講師は文学部英語学科准教授の小林久泰先生です。
 当日は、天候がかなり悪かったにもかかわらず、多くの方々が公開講座に参加してくださいました。

 今回は『歎異抄』の第4条を学んでいきました。
 第4条は、聖道門(自力)と浄土門(他力)の違いに基づく慈悲の区別が説かれています。自力の慈悲、つまり、自分の努力によって人々を救おうとする行為は尊いものであるけれど、この世に生きている以上はどれほど気の毒に思っても思いのままに救うことはできず限界があると親鸞聖人は考えます。今回の講義を聞き、当時の人々の様々な苦難を目の当たりにし、身をもって自力の慈悲の難しさを体験されてきた親鸞聖人だからこそ、自他の区別を超えた分け隔てのない無限の慈悲を備えようと他力にすがったのだということが分かりました。

 講義の中で、仏教の伝統的な「貪瞋痴の三毒」という考え方を例に、人間の欲望には「自分の都合」がどうしても入り込むということが解説されていました。他人を救いたいという思いも、人間の思いである以上、自覚の有無にかかわらず「自分の都合」を伴いがちです。他人のためと思ってとった行動が全て正解とは限らず、自分が満足したところで他人にとってはかなり迷惑な行動であるかもしれない可能性があります。今回の講義では、『歎異抄』にはそういった自覚をうながす「リミッター」としての役割もあるのだということを学びました。私自身もそのような一方的な慈悲にならないようにするために日頃から自分の行動を振り返る習慣を身につけたいと感じました。

報告/人間科学科人間関係専攻社会福祉コース2年 中村真梨(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
⑤ 7月 6日(水) 第5条 一切の有情は世々生々の兄弟
講師: 宇治和貴(人間科学部講師)

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