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公開講座「第19回仏教文化講座」②を開催しました【生涯学習センター】

 6月8日(水)太宰府市いきいき情報センターにおいて、第19回仏教文化講座「『歎異抄』に学ぶ」を開催しました。講師は人間科学部教授の中川正法先生です。

 今回は、歎異抄の第ニ条について学びました。第二条では、10余りもの国境を越えて京都におられる親鸞聖人 のもとを訪ねてきた人々に対して、信心への疑い を正す親鸞の言葉が記されています。極楽浄土に往生する方法を知るために命がけで訪ねてきた彼らに、親鸞は「念仏の他に何もない」と主張したのです。そこには、たとえ念仏して地獄へ堕ちたとしても決して後悔はしない、という聖人の強い思いが込められています。阿弥陀仏の本願、釈尊の教え、善導大師の解釈が真実であること、そして念仏往生の道を明らかにした法然上人の言葉にいつわりはないことを親鸞は訪れた人々に説きました。「その上で、念仏の道を信じるか、念仏を捨てるかはそれぞれの考え方次第である」という最後の言葉から、人々の意見を多様に受け止める親鸞の様子がうかがえました。

 今回の講座では、最初に第一条と第二条を参加者全員で音読し、先生が配られた資料を読みながら原文に出てくる言葉の意味を1つ1つ確認していきました。『浄土三部経』や『観経疏』などさまざまな経典や 書物について知識を深めることもできました。最後には第12条にある 「本願を信じ念仏を申さば仏に成る。」という浄土真宗の教えについて参加者の方々と深く受け止める ことができました。

報告/文学部英語学科2年 小島苑実(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
③ 6月15日(水) 第3条 悪人正機
講師: 宇野智行(文学部教授)
④ 6月22日(水) 第4条 浄土の慈悲
講師: 小林久泰(文学部准教授)
⑤ 7月 6日(水) 第5条 一切の有情は世々生々の兄弟
講師: 宇治和貴(人間科学部講師)

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