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公開講座「九博の目指すもの~アジア的視点から文化交流を考える~」を開催

7月28日、本学スクヮーヴァティーホールにて、公開講座「九博の目指すもの~アジア的視点から文化交流を考える~」を開催しました。
2005年に開館されてからもう2年が過ぎようとしている九州国立博物館の副館長 平中英二先生を講師に招いて、これからの九博についてお話しいただきました。文部科学省の所管ということから、人材育成を主とした九博作りを目指しているそうです。
話の前半は、日本文化の形成をアジア的視点から考えるということをコンセプトに、毎週月曜に展示替えをしている平常展、2年間で171回にも及ぶ九博独自の多彩なイベントや企画展による九博の宣伝効果、「あじっぱ」や「キャンパスメンバーズ」などの教育普及活動への積極的な展開について、この2年間に九博が行い成果を上げてきた内容で、とても興味深いものでした。
後半は、博物館との学術交流を行なっている九博のアジア諸国への役割へと発展していき、これからの九博のあり方を考えさせられるお話となりました。
受講者の9割が本学の学生で、将来学芸員を目指している人や日本文化に興味のある人、九博のイベントに興味のある人など目的は様々ですが、たくさんの学生が熱心に平中先生のお話に聞き入っているようでした。
今年の4月から独立行政法人となった国立文化財機構である九博ですが、九博で働いている人々やそれを支えている人々の文化財に対する熱い想いによって、ますます観覧者を魅了していくのではないでしょうか。
報告:日本語・日本文学科3年 阿部麻美