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公開講座「仏教専修課程入門講座~親鸞思想へのいざない~」を開催しました。【生涯学習センター】

 12月16日(水)太宰府市光蓮寺内の梵響会館ホールにおいて、仏教専修課程入門講座「親鸞思想へのいざない」を開催しました。

 筑紫女学園では浄土真宗の教えを詳しく学ぶためのコース「仏教専修課程」があります。本願寺派の住職や僧呂を目指す方のみならず、一般の方でより体系的に仏教や親鸞の教えを学びたいという方を対象に開かれている課程です。今回の公開講座は、仏教専修課程に少しでも興味を持っていただいている方を対象に入門講座として開催しました。

 まず、宇野智行宗教教育部長の挨拶に始まり、人間科学部講師の宇治和貴先生から「親鸞思想へのいざない」として、日本における仏教の歴史と親鸞の信心理解の二点についての講演がありました。本来、自己を客観的に見つめる宗教として誕生したのが仏教ですが、日本へ伝来した当初から「祈り」の宗教として定着していきました。歴史的に見ても、日本人は「祈り」の対象としての神と仏の区別を曖昧にしたまま仏教を受けとめてきたそうです。このような神仏習合的な宗教観に対し、聖徳太子をモデルとして、本来の仏教思想を正しく伝えようとした人物が親鸞聖人です。日本仏教史において、親鸞聖人こそが、正しい仏の教えに基づいて「真実信心」の道へ仏教を引き戻したということを、様々な資料を用いてお話しいただきました。

 講演の後には仏教専修課程について、現代社会学部教授の栗山俊之先生から詳しい授業内容の説明がありました。男女、年齢問わず開放していることをはじめ、課程修了後に可能となる得度習礼(僧侶資格を得るための研修)などについても説明していただきました。

 また、現在仏教専修課程を受講しておられる井上さんご夫妻から、実際に受講生として履修されての感想をお話ししていただきました。大学生活や授業で学ぶ内容まで幅広くお伝えしていただき、受講者の皆さんにも、仏教への興味、筑紫女学園への関心を持っていただけたのではないでしょうか。

報告/文学部日本語日本文学科2年 入部環菜(公開講座サポーター)

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