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公開講座「第22回仏教学研究室公開講義」②を開催しました。【生涯学習センター】

 10月10日(土)筑紫女学園高等学校水月ホールにおいて、『第22回仏教学研究室公開講義「ビジュアル~親鸞の歩んだ道~ ②専修念仏にであった親鸞」を開催しました。講師は現代社会学部教授の栗山俊之先生です。

 今回の講座では、親鸞聖人が比叡山を降りられた29歳から、専修念仏弾圧によって流罪となった35歳までの出来事を、遺跡や残っている資料のスライドを見ながら詳しく説明していただきました。

 法然聖人によって専修念仏に出会った親鸞聖人自身が、他力本願の世界に帰依するようになる過程を主に話していただきましたが、普段学ぶ上では知り得ない、名前に関する知識も得ることができました。範宴、綽空、善信、愚禿という名はすべて親鸞聖人を指すものだそうです。例えば愚禿の「禿」という字は、今では薄毛の人を指す意味がありますが、以前はざんばら髪、乱れ髪といった感じの、髪が多いことを指していたという、全く逆の意味があったそうです。すごく印象深いですし、思わず笑いがでました。また、法隆寺金堂の釈迦三尊像や薬師寺の三重塔、興福寺の阿修羅像など、有名な寺院や仏像なども見せていただき、先生の話だけでなく、目でも楽しむことができました。言葉だけでは理解できないこともスライドを使って解説していただくことで、より深く学ぶことができました。

 今回の講座で、普段の講義だけでは知ることのなかった親鸞聖人について知ることができ、より一層、親鸞聖人の生き方や仏教学について、関心を持つことができたので、とても良い機会になりました。

報告/文学部 日本語日本文学科2年 行本 咲(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
③10月17日(土) 越後から関東へ旅する親鸞
講師:金見倫吾(非常勤講師)
④10月24日(土) 関東時代の親鸞
講師:宇治和貴(人間科学部講師)
⑤11月 7日(土) 晩年の親鸞
講師:栗山俊之(現代社会学部教授)

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