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公開講座「第22回仏教学研究室公開講義」①を開催しました。【生涯学習センター】

 10月3日(土)筑紫女学園高等学校水月ホールにおいて、『第22回仏教学研究室公開講義「ビジュアル~親鸞の歩んだ道~①青年期の親鸞」を開催しました。講師は人間科学部講師の宇治和貴先生です。

 今回の公開講座では、親鸞の青年期までの生涯について学びました。
 親鸞に縁のある京都の寺院の地図、関東・越後・京都間の親鸞が訪れた場所の示された地図を用い、実際にどのような足取りで歩んでいったのかを足跡をたどる形でわかりやすく説明していただきました。

 講座で特に興味をひかれた点は、浄土真宗の表明している見解と異なる、資料・史料に基づいた正しいと思われる説についてでした。親鸞の出自が実は下級貴族であったということや、京都での生活が関東の門弟の寄進によって成り立っていたこと、日野誕生院は日野家の菩提寺・法界寺があったことから推測されて建てられたもので実際にそこで誕生したかは確認出来ているわけではないこと、親鸞の結婚に一度説・二度説・三度説があるが、現在では二度説が有力なのではないかと考えられていることなど、浄土真宗教団の資料だけでは学べない、研究や実際に訪れたことによって考えられる見解は、初めて見聞きし驚くことばかりでした。日野誕生院は本願寺が場所を推測して昭和6年に建てたことや、へその緒を埋めたゑな塚と産湯の井戸の位置が、本当にそこなのかが不明だという話には、参加者の皆さんも思わず笑ってしまっていました。今まで全く知らなかった事実、資料との違いなどを興味深く感じ、親鸞の生涯についてより一層興味を持つことが出来ました。

報告/文学部日本語日本文学科2年 駒水絵莉奈(公開講座サポーター)

 

*今後の予定は、以下のとおりです。
②10月10日(土) 専修念仏にであった親鸞
講師:栗山俊之(現代社会学部教授)
③10月17日(土) 越後から関東へ旅する親鸞
講師:金見倫吾(非常勤講師)
④10月24日(土) 関東時代の親鸞
講師:宇治和貴(人間科学部講師)
⑤11月 7日(土) 晩年の親鸞
講師:栗山俊之(現代社会学部教授)

 

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